1位 ツインズ
ドナルドソンを4年9200万ドルで獲得に成功し昨シーズンにメジャー歴代最多のシーズン307本塁打をマークした打撃陣はリーグ随一の破壊力を誇る。懸念材料であった先発投手もホーマー・ベイリー、マエケン、リッチ・ヒルの加入で絶対的エースはいないもののトータルで見ればまずまずのラインナップに。ライバルであるインディアンスはエースクルーバーの放出で弱体化しており、大補強を行ったホワイトソックスもいきなり優勝争いに加わるには選手層がまだまだ薄いだけに昨シーズン以上の独走での地区優勝が見込まれる。
キープレイヤー
レッドソックスを含めた三角トレードでドジャースから移籍。今シーズンはおそらく先発に専念するので昨シーズンと同じレベルの投球が継続できればキャリアハイの勝ち星は固いだろう。
バイロン・パクストン
なかなか殻を破れない元トッププロスペクト。外野守備と走塁はメジャートップレベルなだけにバッティングでも結果を残したい。チームでおそらく唯一の走れる選手なだけにフルシーズンでの活躍が要求される。
2位 ホワイトソックス
長く続いた再建の時はもう終わり。昨シーズンオフに総額2億ドルの大補強でグランダル、エンカーナシオン、ダラス・カイケル、ジオ・ゴンザレス、シシェックらを獲得し一気に勝負モードへ。プロスペクトであったジオリトとモンカダは投打の柱に成長し、新加入した戦力が額面通りに働けば地区優勝争いにも十分に加われるはずだ。ウィークポイントは先発投手の層の薄さであり、カイケルとゴンザレスの旬は過ぎ去っており、トミージョンから復帰する豪腕マイケル・コーペックら若手の奮起がチームの命運を左右するかも。
キープレイヤー
ヨアン・モンカダ
ついにヴェールを脱いだトッププロスペクト。ロビンソン・カノー二世の評価は本当だった。今シーズンは盗塁も増やす予定で30-30も十分に狙えそう。
ケルビン・ヘレーラ
ロイヤルズ時代は球界屈指の好リリーパーだったが、ここ数年は絶不調。彼が復活すればリリーフ陣の層が一気に増し、先発の負担は大きく減らせるはずだ。
3位 インディアンス
2010年代後半は強力な先発投手陣のおかげで地区優勝争いの常連だったが、昨シーズン途中にトレバー・バウアー、オフにはエースのクルーバーを放出し緩やかながら再建モードに入った模様。今シーズンはスタートダッシュに失敗すればリンドーアら主力の放出が現実になりそう。先発投手はコマ自体は依然揃っているが、白血病からのカムバックしたカラスコの健康状態やクレビンジャーの開幕絶望など大崩れする要素も孕んでいる。
キープレイヤー
エマニエル・クラッセ
エースクルーバーの交換相手。平均100マイルのカットボールが持ち味で、今シーズンの活躍次第では球界を代表する速球派リリーフとしてその名を轟かせそう。コントロールも悪くはなく怪我さえなければセットアッパーとして起用されるはず。
4位 ロイヤルズ
2015年に世界一になって以降は低迷が続いており、ここ数年は最下位争いの常連。戦力も正捕手ペレスが復帰するくらいと昨シーズンとさほど変わらず今シーズンも厳しい一年になりそうだ。球団の方針としてはタンキングNGとのことだが、このままでは再建にヴィジョンすらあやふやで、暗黒時代にどっぷりと浸かりかねない。主砲のソレア以外はややパワー不足で先発投手の層も薄く、かつて最強クラスであったリリーフ陣はケネディらベテラン頼みという有様で100敗は免れられないだろう。
キープレイヤー
アダルベルト・モンテシー
俊足ショート。フルシーズンでプレー出来れば盗塁王は確実。チーム唯一の若手有望株であり、彼を軸としてチーム再建に舵を切れればどん底からの脱出が見えてくるかも。
5位 タイガース
夢も希望もない球団第2号。打撃陣はリーグワーストクラスでかつての最強打者ミゲレラもすっかり衰え、不良債権に。オフにはクロンとスコープを補強したがそれでもリーグワーストに変わりはない。キャンデラリオら若手有望株の成長も鈍く、再建までの道のりはほど遠い。先発投手もリーグワーストクラスではあるが、ボイド、ノリス、フルマーはトレードの需要があり、7月末までに彼らをプロスペクトと交換出来れば御の字。早ければシーズン後半に有望株の本格派ケイシー・マイズとマット・マニングのメジャーデビューが実現するかも。彼らのメジャーデビューが唯一のファンの楽しみになりそう。
キープレイヤー
マシュー・ボイド
昨シーズンはトレードで吹っかけ過ぎたが故にチームに残留。トレードデッドラインまで好成績を維持出来れば有望なプロスペクトとの交換が実現しそう。成績が悪化すればプロスペクトはまず手に入らないだけに今後のチームの命運を左右する存在になる。