1位 ドジャース
世界一に最も近い球団。2019年は地区7連覇もポストシーズンで呆気なく敗退で幕を閉じ、オフには一気に勝負をつけるべく三角トレードでベッツ、プライスを獲得しストーブリーグを盛り上げた。投打ともに隙の無い編成で、プロスペクトも豊富。打撃陣には昨シーズンMVPのベリンジャー、ターナー、ベッツを筆頭にパワーだけで無くアベレージも残せる選手が連ねており、球界屈指の打線が見られそう。控えには複数ポジションを守れ、かつバッティングも期待出来る優秀なユーティリティプレーヤーも複数控えており多少の故障者ではビクともしない布陣。オフにリュ・ヒョンジンらが抜けた先発陣にはウッドとプライスが加わり、ウリアスやゴンソリンらの若手も控えているなどバラエティー豊かなメンバーが揃っている。リリーフ陣はジャンセンの健康状態が気がかりではあるが、トライネンの加入でカバーするなど余念もない。
キープレイヤー
ウィル・スミス
新正捕手候補。昨シーズンは50試合で15本塁打とパワーはヤンキースのサンチェス並。守備にはやや不安があり、フレーミングの向上が要求される。某ハリウッドスターとは同姓同名で登場曲も彼のラップ。
フリオ・ウリアス
先発4番手候補。昨シーズンはDVで離脱と未熟な精神面が露見。若手にも見合わない堅実なピッチングが持ち味。
2位 ダイヤモンドバックス
ドジャースには到底及ばないものの投打のバランスは優秀。オフにはマーティ、カルフーン、バムガーナーとウィークポイントを的確に補強し、先発陣の頭数は充実してきた。リリーフもゲラとロンドンの加入で絶対的なリリーフエースはいないものの昨シーズンよりはマシになった。打撃陣はマーティとカルフーンの加入でケテル・マーティがセカンドに復帰。これにより打線の繋がりも更に良くなりそうだ。懸念材料は選手層の薄さで打撃陣に故障者が出るとドジャースの独走に置いてかれる可能性大。
キープレイヤー
ザック・ギャレン
昨シーズン途中にマーリンズから加入。鋭いチェンジアップが持ち味で15試合で防御率2.81と安定感も抜群。新たなエース候補だ。
3位 パドレス
2019年は3億ドルかけたマチャドの補強は実らず2年連続で最下位と悔しいシーズンだったが、タティースJr.、パダックら若手の成長と収穫もあった。ファム、デビース、ポメランツ、パガーン、PJの獲得で弱点を補強し今年はいよいよ飛躍の年へ。とはいえまだまだレギュラーは成長中の若手中心でフルシーズンは初めての選手ばかり。今シーズンはプロスペクトらのメジャー定着を目標に育成と勝負の両立を目指せれば上等だ。投手のプロスペクトには変則フォームのサウスポーマッケンジー・ゴアが控えており、メジャーデビューが非常に楽しみである。
キープレイヤー
ピアース・ジョンソン
先発陣が若手ばかりということもあり、リリーフ陣のフル回転が予測される。日本球界での経験を生かしてメジャーでもセットアッパーとして活躍して欲しい。
4位 ロッキーズ
シーズンオフにアレナードのトレードが噂され、補強の少ないチーム運営にアレナード本人も苦言を呈すなどチーム状況は険悪。昨シーズンは投手陣の大崩壊により順位を落としたこともあり、本来ならば投手陣の補強は不可欠だったがこれといった補強も無く、フリーランドらの復調にかけるようだ。打線は一見強力だが実際は見事にクアーズ専が揃い、ホームでは火を噴く打棒もアウェイではリーグワースト2位の貧打とクアーズ補正がだいぶ成績に反映されている。トレードデッドラインの順位次第ではアレナードら主力の放出も辞さないのでは。
キープレイヤー
カイル・フリーランド
防御率6点台と大不振。2018年並の成績を残せればチームの状況も好転するはず。
5位 ジャイアンツ
再建に舵を切ったかつての強豪。峠の過ぎたロンゴリア、ポージーらベテランが今年もスタメンに名を連ねており、これといった若手もまだ出てきてはいない。(昨シーズンブレイクしたヤストレムスキーはオールドルーキーだったので再建の柱にはならない予定)特に打線陣の高齢化は深刻で早急に後釜を見つけなければ長期の低迷もある得る。投打ともに苦しいシーズンになりそうだ。
キープレイヤー
ハンター・ペンス
2年ぶりにチームに復帰。明るい性格で低迷必死のチームを盛り上げてもらいたい。