MLB2021シーズン開幕まであと少し。ということで今年も順位予想していきます。
今回は
ア・リーグ東地区編
ざっくり予想を早速見ていきましょう
1位 ヤンキース
チーム状況:勝利優先
選手層:A
先発:B+
リリーフ:B
打撃陣:A+
世界一に向け課題であった先発陣強化の一環でクルーバー、タイオンの2人が加入。年棒は抑えられた一方で故障明けということもあり、そもそも投げられるのかという不安が残り続ける。また、2019年に18勝を挙げたヘルマンがDVでの出場禁止から帰ってくるがブリットンが苦言を呈するなどチーム状態も一枚岩ではない。打撃陣はラメイヒューの引き留めに成功し強力打線は維持しているが、ジャッジ、スタントンのスペ大砲コンビがダブル離脱となると一気にガタガきかねない。それでも野手は控え選手も充実しておりガードナーやフレイジャーといった他球団であればレギュラー確定組もいるので多少の離脱ではびくともしないのは心強い。
キープレイヤー
アーロン・ジャッジ
ルーキーイヤーを除く全てのシーズンで故障離脱と多村もびっくりのスペ体質。本来であればヤンキースの核になっていなければならない選手だけに今シーズンこそはフルシーズンで戦ってほしい。
コーリー・クルーバー
2010年代後半を代表する技巧派エース。ここ2年間は全く投げられてないが、本来のピッチングができればヤンキース強力打撃陣の援護で15勝以上は固いだろう。一方、2年間実戦から離れているということもあり、フルシーズンで戦える体力があるのかという不安は尽きない。
2位 レイズ
チーム状況:勝利優先(バランス寄り)
選手層:D
先発:Ct
リリーフ:A
打撃陣:C
資金力のない中でワールドシリーズに進出したレイズの独自路線は今年も金萬球団の脅威になるか。オフにはエーススネルを放出しパティーニョら有望若手選手を獲得する一方で、弱点である先発もワカ、マキュー、ヒル、アーチャーら実績がありかつ格安な選手を獲得することでカバーしており、
オープナーに頼りすぎないチームづくりができているのは評価できる。打撃陣もアロザレーナの覚醒で待望の長距離砲を確保でき、さらに球界No.1プロスペクトのフランコのデビューを控えるなどネームバリューこそは低いも優秀な選手揃い。勝負しつつ若手の育成も怠らないレイズの独自スタイルを突き進めれば自ずと結果も出るはずだ。
キープレイヤー
ランディ・アロザレーナ
ポストシーズンで新記録となる10本塁打を放った期待の長距離砲。精神面に課題があり、オフにはDV騒動が報じられてしまった。ポストシーズンの打棒が維持できれば40本塁打、ホームラン王も期待できる。
タイラー・グラスノー
短縮シーズンということもあり、本来のポテンシャルを発揮できなかったが、今シーズンはようやくフルシーズンでの活躍が見られそう。今シーズンのレイズは絶対的エース不在かつ何かしらの不安を抱える先発陣ということもあり、彼がエースとしての独り立ちができなければチーム状況も悪化しかねない。
3位 ブルージェイズ
チーム状況:勝利優先
選手層:C
先発:C
リリーフ:C
打撃陣:B+
オフには再建の完了の合図と言うべくスプリンガー、セミエンを補強。ゲレーロ、ビシェット、ビジオの2世トリオもレギュラー定着を果たしたこともあり、打撃陣はヤンキースとも引けを取らない強力な布陣に。昨シーズンは柳の孤軍奮闘だった先発陣には新たにマッツが加わっただけで、マッツ自体も高いポテンシャルは秘めているもののそれといった実績はなく、昨シーズンリーグ9位の先発防御率は解消されなそう。リリーフにはイエーツが加わったものの故障明けでフルシーズンで耐久できるかは微妙なところ。シャパイロGM的には地区優勝を狙っているようだが、ヤンキース、レイズに追いつくにはもう人おしが必要になりそうだ。
キープレイヤー
2世トリオ(ゲレーロJr.、ビシェット、ビジオ)
ビシェットは故障離脱してしまったが、ゲレーロとビジオはフルシーズンをレギュラーとしてプレーできた。メジャーでも通用することは証明済なだけに今シーズンは結果をしっかり残し、かつてのヤンキースやアストロズのコア4のような存在にのしあがりたいところ。
ネイト・ピアソン
100マイル近い速球が持ち味の本格派。課題のコントロール(昨シーズンの与四球率は6.5)さえ改善できれば一気に台頭するかも。
4位 レッドソックス
チーム状況:バランス(再建より)
選手層:D
先発:D
リリーフ:D
打撃陣:B
2019年オフにベッツを放出したのをきっかけにチームは再建ムードへ。2020年オフもブラッドリーJr.と再契約を結ばなかっただけでなく2018年世界一メンバーのベニテンディを放出し、ファンに衝撃を与えた。再建路線はまだまだ続きそうで次はJDマルティネスあたりが放出対象になりそうだ。ただ完全に勝利を諦めたわけではなく、オフにはキケ・ヘルナンデスとゴンザレスのユーティリティを補強し、課題のリリーフ陣には澤村が加わった。また、ロドリゲス、セールら健康に不安を抱える先発陣にもリチャーズを迎えており、歯車がうまく噛み合えばヤンキースやレイズといった強豪と戦えないわけではない。厳しい下馬評通りのシーズンになった場合は夏のトレードデッドライン前に白旗をあげ大規模再建に踏み切る可能性もあり、チームの今後を大きく左右する1年になりそうだ。
キープレイヤー
第2の岡島になれるかはコントロールにかかっている。巨人時代からやや周囲の雑音に悩まされがちで、ボストンのメディアが辛辣なだけにメンタル面での懸念は尽きない。
エドゥアルド・ロドリゲス
2019年チーム最多の19勝を挙げ、セールとのダブルエースが期待されたが、新型コロナウイルスの後遺症による心筋炎のせいで昨シーズンは全休。健康状態に不安が尽きないが、本来のピッチングを取り戻せれば二桁勝利は確実か。
5位 オリオールズ
チーム状況:再建
選手層:D
先発:F
リリーフ:E
打撃陣:E
とあるメディアからは優勝確率0%と酷評されたように今シーズンも再建に突っ走る。オフにはコストカットの一環でイグレシアス、アルベルト、ヌネスらある程度の実績を残した選手でさえ容赦なく放出した。先発、リリーフともに30球団でも最低クラスでヘルナンデスやハービーらが余裕でローテ投手になれるレベル。一方野手陣には期待の若手が控えており、特にマウントキャッスルとラッチマンはチームの将来の顔になれるポテンシャルを秘めている。昨シーズンはレッドソックスの自滅により最下位こそは免れたが今シーズンの最下位は確定的であり再建はまだまだ続きそうだ。。
キープレイヤー
トレイ・マンシーニ
2019年に35本塁打を放ったスラッガーが大腸癌の治療からようやく復帰。オープン戦では敵味方問わず拍手で迎えられた。
アドリー・ラッチマン
2019年ドラフト全体1位の期待のプロスペクト。期待のされ方がマット・ウィータースとかぶっている感が否めないのはここだけの話。