バスター・ポージー
SF(2009-2021)
通算成績 1371試合 .302 1500安打 158本塁打 729打点 23盗塁 fWAR57.5
獲得タイトル:首位打者1回、MVP1回、シルバースラッガー賞4回、ゴールドグラブ賞1回、新人王
2012年 148試合 .336 *1178安打 24本塁打 103打点 1盗塁 fWAR10.1
コリジョンルールの生みの親
サンフランシスコ・ジャイアンツを3度のワールドシリーズ制覇へと導いた球史に名を残す名捕手。
コリジョンルール誕生のきっかけになったキャッチャーとしても有名。
2011年に本塁上で強引なタックルを受け、腓骨骨折、靭帯断裂の大怪我。これを受け、本塁上でのタックルを禁止するコリジョンルールが誕生した。
キャリアハイは大けがから復活した2012年。
攻守にわたってハイレベルな活躍を見せ、fWARはトリプルスリーのトラウトを超える10.1。
チームも2度目の世界一に輝き、ポージー自身もMVPを受賞。名実ともに球界を代表するキャッチャーに成長した。
その後も毎年、コンスタントに3割近いハイアベレージを記録。
守備でも強肩に加え、フレーミングでもトップ級の数字をマークするなど隙のない司令塔としてチームを支えた。
2020年はコロナ騒動を受け、シーズン辞退。
1年間のブランクを経て始まった2021年シーズンは、.304 18本塁打と全盛期級のバッティングでチームを牽引も…
成績面、年齢面でもあと5年はバリバリでプレーできそうだったが、家族の時間を優先したいということで、余力を残して引退を発表。当然の電撃引退のニュースは筆者も含め、多くの野球ファンに衝撃を与えた。
なお、司令塔ポージーの引退はジャイアンツ的にも相当キツかったようで、2022年は前年の107勝から81勝に落ち込んでしまった。
査定に関して
対左A
この年のポージーは左投手に対して打率.433、OPS1.262と神がかったバッティングを披露。
金特「左キラー」をつけるか2、3分悩みましたが、金特乱発は査定的に美しくないので今回はAにとどめました笑。
Nishiのひとりごと
通算1500安打と積み上げ系の数字は伸びなかったが、バスター・ポージーの殿堂入りを押す声は多く、筆者も同意見。
通算WAR57.5は殿堂入り捕手マイク・ピアザと比べてもそれほど変わらず*2、将来確実に殿堂入りすると言われる名捕手モリーナよりも上*3。
さらに、ワールドシリーズ制覇3回、MVP、シルバースラッガー賞4回と実績は素晴らしく、コリジョンルール誕生のきっかけになったなど球界に与えたインパクトも絶大。
有資格1年目での殿堂入りは難しいが、4年目くらいで殿堂入りできればいいのではないでしょうか。
あと、これは完全に余談ですが、本名は「ジェラルド・デンプシー・ポージー三世」。
厨二病心をくすぐる絶妙な名前ですよね。