吉田正尚
オリックス(2016-2022)-BOS(2023-)
2023年 140試合 .289 155安打 15本塁打 72打点 8盗塁 fWAR0.6
ボストンのマッチョマン
2022年オフにレッドソックスと5年9000万ドルの大型契約を結んだ日本球界屈指の巧打者。
メジャー1年目の2023年は前半戦こそは打率3割台をキープし、首位打者争いに加わっていたが、後半戦で大失速。
最終的にリーグ7位の打率.289とイチロー以来のメジャー1年目から打率3割という大記録には惜しくも届かなかった。
失速の原因の一つに、変化球への対応の弱さが挙げられ、後半戦はストライクゾーンにどんどん変化球を投げ込まれたことで打率が悪化したようだ。
また、打球角度も規定到達組ではワースト6位と本塁打も思った以上に稼げず、「長打はさほど出ないので多少甘いとこに投げても大丈夫」というバッテリー間の余裕も拍車をかけただろう。
ディフェンス面ではDRSマイナス4とイマイチで、fWARは0.6と年棒を考えると厳しい数字でシーズンを終えることになった。
2023年終盤には代打として起用されるなど、レギュラーの地位も安泰ではないだけに、2024年は真価を問われる1年になりそうだ。
査定に関して
肩D
吉田イコール肩Fの印象が強いが、スタットキャストではそれほど悪くない送球速度を記録。
プルヒッター
フェンウェイパークというレフト方向にホームランを打ちにくい球場の特性上、ライト方向への本塁打が目立った。
おそらくライト方向に長打を打とうと意識していたはず。
ハイボールヒッター&悪球打ち
高めにはハイアベレージを残したが…。変化球を投じられる低めには率を残せず。
満塁男
シーズンで2度のグランドスラムを記録!
チャンスメーカー
リードオフイニング打率は.390と超・優秀。
Nishiのひとりごと
色々と厳しく書きましたが、対応力はピカイチだと思うので、2024年こそは「年棒もらいすぎ」という地元メディアの声を押し込むような活躍をしてくれるのではないでしょうか。
あと、吉田があっさり攻略されるのを見てメジャーの分析班はえげつないなと再認識しました。