イアン・ケネディ
NYY(2007-2009)-ARI(2010-2013)-SD(2013-2015)-KC(2016-2020)-TEX(2021)-PHI(2021)-ARI(2022)-TEX(2023)
通算成績 497試合 104勝114敗 防御率4.16 1775奪三振 66セーブ 14ホールド fWAR15.0
獲得タイトル:最多勝利1回
2011年 33試合 21勝4敗 防御率2.88 198奪三振 fWAR4.4
みんなWin-Winの三角トレード
NPBとは比べ物にならないレベルでトレードが行われるMLB。
ひとつのトレードで球界の勢力図が大きく変わる。そんなケースもたくさんあったが、今回作成したケネディが絡んだ三角トレードはまさにその好例と言えるだろう。
2010年オフにヤンキース、ダイヤモンドバックス、タイガース間で行われたこの三角トレードではセンターを守れる強打者を求めたヤンキースがタイガースからカーティス・グランダーソンを獲得。
先発ローテーションの強化を狙ったダイヤモンドバックスはタイガースからオールスター投手のエドウィン・ ジャクソン、ヤンキースからプロスペクトのイアン・ケネディを獲得。
そして、最後にタイガースはグランダーソンと引き換えにダイヤモンドバックスからマックス・シャーザー、ヤンキースの若手外野手オースティン・ジャクソン、そしてオリックスでもプレーしたリリーバー、フィル・ コークをゲット。
このトレードでヤンキースに移籍したグランダーソンは打点王のタイトルを獲得し、チームの3年連続ポストシーズン進出に貢献。
タイガースは、ジャクソンがグランダーソンの穴を埋め、レギュラーに定着。さらにシャーザーは球界のエースにまで成長し、2013年にはサイヤング賞のタイトルを獲得。
そして、 ダイヤモンドバックスもケネディが2011年にリーグ最多の21勝と大ブレイクを果たし、その後も先発ローテーションの柱となった。
このトレードは、全チームがその後移籍選手の活躍で地区優勝を成し遂げており、特にタイガースはシャーザー、バーランダーの2枚体制を築くなど黄金時代実現に一役買っている 。
ちなみにケネディは、その後2012年も15勝、パドレスに移籍後の2014年に13勝・ キャリアハイの207奪三振と先発としてしっかりと結果を残している。
キャリア晩年のロイヤルズ時代にはリリーフに転向すると、球速が150キロ中盤をコンスタントに記録するようになり、 2019年に30セーブをマーク。
フィリーズ時代の2021年には26セーブをあげるなど息の長い活躍をみせ、 2023年まで現役を続けた。
球種はツーシーム、スライダー、ナックルカーブ、チェンジアップ。
査定に関して
尻上がり
ケネディは1〜3イニングまでの防御率が3.36。4〜6イニング目が2.97。7〜9イニングは1.12と回を重ねるごとに成績が良化している。
Nishiのひとりごと
トレードの詳細を書いていたら約1000字とやたらと長い記事になりました。
多分ケネディについて触れているのは200字くらい…。