ブラディミール・ゲレーロ
MON(1996-2003)-LAA(2004-2009)-TEX(2010)-BAL(2011)
通算成績 2217試合 .318 2590安打 449本塁打 1496打点 181盗塁 fWAR54.5
獲得タイトル:MVP1回、シルバースラッガー賞8回
2004年 156試合 .337 206安打 39本塁打 126打点 15盗塁 fWAR5.9
Vlad the Impaler
ライト最深部から放たれるライフルアームで数々のランナーを串刺しにしてきた強肩・強打のスラッガー。
今回は5年総額7000万ドルで加入したエンゼルス時代を作成。
エンゼルス1年目の2004年は打率.337と期待通りのハイアベレージに加え、リーグ最多かつ球団記録となる124得点をマーク。
チームを地区優勝に導いたことを評価され、オフにはMVPに選ばれている。
プホルス、ハミルトン、レンドーンと野手のFA補強が不良債権に終わることに定評のあるエンゼルスとしては珍しく、ゲレーロは2005年から2008年まで打率3割・27本塁打以上を記録し、ラストイヤーの2009年も打率.295と100点満点に近い成績で契約を満了。
同期間のfWARも20.5とお値段以上の買い物となった。
ゲレーロ自身もエンゼルスに愛着を抱いているようで、2018年に殿堂入りした際にはエンゼルスのキャップを被って式典に臨んでいた。
ブルージェイズの主砲ゲレーロJr.は実の息子であり、父同様パワーと高いバットコントロールを備えている。
査定に関して
アベレージヒッター
抜群のバットコントロールでレギュラーに定着した1998年から2008年までの11シーズン連続で打率3割をクリア。通算打率も.318と現代野球では滅多にお目にかからないハイアベレージを記録している。
威圧感
2005年から4年連続でリーグ最多敬遠を記録。2004年も14敬遠と勝負を避けられがち。
レーザービーム&送球B
同年のゲレーロはリーグ最多の13捕殺を記録。例年多かった送球エラーもゼロにとどめた。
悪球打ち
ゲレーロはMLB屈指のバッドボールヒッター。長い腕を活かしてストライクゾーンから大きく外れたボールも悠々打ち返す。
エラー
守備は「雑」の一言。1997年から7シーズン連続で失策王に輝き、エンゼルス時代もイージーフライをしょっちゅう落としていた。
晩年には守備難に頭を抱えたフロントの判断でDHとしての起用も増えた。
関連選手
モントリオール・エクスポス時代のゲレーロ。同年はトリプルスリーを達成している。
息子ブラディミール・ゲレーロJr.