ポール・スキーンズ
PIT(2024-)
ストラスバーグ2世
2023年のドラフトで大学生投手としては、2009年のストラスバーグ以来となる全体1位指名を受けた逸材。
契約金もドラフト史上最高額となる920万ドルと破格の金額。
それもそのはず、スキーンズは2023年の大学生リーグで122イニングを投げ、防御率1.69、209奪三振を記録。ストレートも最速164キロとメジャーの本格派もビックリな投球を見せていたのだ。
2024年は開幕こそは3Aで迎えたが、7試合で防御率0.99と敵なしのピッチング。5月11日にはメジャー初先発を果たし、マイナー生活を1年足らずで卒業した。
初先発は4回を投げ3失点とプロの洗礼を浴びせられたが、2度目の登板では6回奪三振は11とかのストラスバーグのデビュー戦*1を思い出させる圧倒的なピッチングで初勝利を手にした。
新人王レースには出遅れてしまった感が否めないが、このまま支配的なピッチングを続けられれば、今永、山本がリードする新人王争いにも食い込めそう。
球種はスライダー、SFF、チェンジアップ。
ドラフト時代のスキーンズのマネーピッチはスライダーと言われていたが、この1年間でスプリットに磨きがかかり、今では決め球にまで成長。
球速も150キロをコンスタントに計測し、シンカー方向に曲がることから「スプリンカー」の愛称で親しまれている。
査定に関して
2024年のデータは2登板分しかないので、3Aの成績も含めて査定。いわゆる開幕バージョンだと思ってください。
球速164キロ
メジャーでの最速は101.9マイル(164キロ)。年齢を考えるとまだまだ球速が上がる余地があり、夏頃には165キロを叩き出している可能性大。
スプリンカー
スキーンズのシンカー方向に曲がるスプリットはオリ変で再現。
SFFをベースに変化方向をシンカー軸にずらしています。
対左E
3Aでは対右打者の被打率が.148に対し、対左は.198と若干左に弱い傾向が見られる。
球速安定
速球の平均球速は驚異の100マイル!先発でこれほどのスピードを維持していた2020年のデグローム(99.2マイル)くらいだけ。
ゴロピッチャー
スタットキャストではゴロ率のパーセンタイルが上位クラス。
シュート回転
フォーシームは割とシュート回転がかかっている。いわゆる抜け球。
Nishiのひとりごと
5月18日のカブス戦での完全投球を見た勢いで作成しました。
スキーンズはケガさえなければ間違いなく球界のエースになれるスペックをもっているので、今後は大谷だけではなくスキーンズにも注目してみてはいかがでしょうか。
関連選手:本家
スティーブン・ストラスバーグ
ポール・スキーンズ2024Ver
*1:7回2失点、14奪三振