ラファエル・パルメイロ
CHC(1986-1988)-TEX(1989-1993)-BAL(1994-1998)-TEX(1999-2003)-BAL(2004-2005)
通算成績 2831試合 .288 3020安打 569本塁打 1835打点 97盗塁 fWAR70.0
獲得タイトル:シルバースラッガー賞2回、ゴールドグラブ賞3回
1999年 158試合 .324 183安打 47本塁打 148打点 2盗塁 fWAR5.4
疑惑の3000本安打達成者
MLB史上4人目、通算でも7人しかいない3000本安打・500本塁打の達成者。
これほどの実績を残したのだから殿堂入りを果たしているとパッと見、思われがちだが、パルメイロは有資格4年目にして足切りにあってしまった。
その理由はパルメイロが2005年のドーピング検査で陽性を示してしまったことにある。しかも、その経緯がホセ・カンセコが自著「禁断の肉体改造」でパルメイロは黒と書き、それに対して真っ向から否定したのちに、ステロイドの陽性反応が出てしまうというもので、辞めるチャンスがあったのにふいにしたこともマイナスポイントとして響いてしまった。
成績を見ても、1988年は152試合で8本塁打、翌年も156試合で8本塁打と巧打の中距離ヒッターだったのが、1992年に37本塁打と謎のパワー開眼を遂げているなど怪しさは満点で、ほぼ“黒”とみなしていいだろう。
キャリアハイは1999年。この年はキャリア最多となる47本塁打を放ち、オフにはシルバースラッガー賞にも輝いている。
守備でもゴールドグラブ賞獲得3回と軽快なフィールディングに定評があるが、1999年に守備についたのは28試合であり、現在のNPB同様、当時のMLBではテキトーに投票した記者が結構いたことが窺える。
【30球団ベストナイン用】ラファエル・パルメイロ 2001年バージョン
2001年 160試合 .273 164安打 47本塁打 123打点 1盗塁 fWAR4.2
Nishiのひとりごと
選手査定の記事で定期的に名前が上がるホセ・カンセコの『禁断の肉体改造』。当初、記事のネタになるかもとAmazonで探したところ、残念ながら絶版。中古市場には出回っているようなので、キレイなものを見つけたらレビュー記事を書きたいな。