サイ・ヤング
CLV(1890-1898)-STL(1899-1900)-BOS(1901-1908)-CLE(1909-1911)-BSN(1911)
通算成績 906登板 511勝316敗 防御率2.63 3167奪三振 fWAR131.5
獲得タイトル:最多勝利5回、最優秀防御率2回、最多奪三振2回、最多セーブ2回
1901年 43登板 33勝10敗 防御率1.62 158奪三振 fWAR7.8
サイクロン・ヤング
MLB歴代1位の通算511勝をあげたレジェンド。
本名はデントン・トゥルー・ヤング。サイはサイクロンの略で、これはヤングの速球が竜巻(サイクロン)のように唸りを上げていたことにちなんでいる。
ルーキーイヤーから引退までの22年間のキャリアで故障とは無縁。毎年40前後に先発としてマウンドにあがり、当たり前のように完投というスタイルを40過ぎまで続けていた。
全盛期は34歳からプレーしたボストン・アメリカンズ*1時代。1901年から3年連続で最多勝に輝くなど絶対的にエースとして君臨。契約最終年の1908年には41歳にしてノーヒットノーランを達成、防御率も1.26とまさに衰え知らずの無双っぶりだった。
サイ・ヤングが亡くなった翌年の1956年には氏の偉業を讃えて、その年一番良かったピッチャーを表彰するサイ・ヤング賞が制定。記念すべき受賞第一号には中日ドラゴンズでプレーしたことでもお馴染みのドン・ニューカムが選ばれている。
球種はドロップ、スローカーブ、シンカー。
サイ・ヤングの決め球はカーブということは有名だが、書籍Guide to Pitchersによるとサイ・ヤングはバラエティ(多様)なカーブに加え、スクリューボールを投げていたとの記載があり、スローカーブとシンカー*2を採用した。チェンジアップも投げていたようだが、おそらくスクリューのことを指しているのでこちらはオミット。
査定に関して
まず、MLB黎明期の選手ということで基本的にはデータや動画がありません。なので、大体がイメージです笑。
オーバースロー59
サイ・ヤングはオーバーに加え、サイドやアンダーも交えていたらしいが、パワプロでは1選手1フォームのため、オーバーを採用。
球速155キロ
球速のデータはまったく残っていないが、現役時代は速球派投手として知られていた。個人的には速球派=155キロ以上というイメージがあったので、今回は155キロで査定しました。KONAMIも沢村選手の球速を確か160キロ*3にしており、個人的にはスピードガンのない時代のピッチャーは速球派だったら150キロ超みたいなアバウトな査定で良いと思っています。というか、130キロ台のサイ・ヤングとか需要ないでしょ。
コントロールA
サイ・ヤングは引退後のインタビューによるとコントロールに自信ニキだったらしく、通算の与四球率も1.49と非常に優秀。今回作成した1901年に至っては0.89と1試合に四球を出すか出さないかのレベルだった。
スタミナS・根性
そら(毎回完封してるんだから)そうよ。
オリ変・サイクロン
竜巻のように唸りを上げるという当時の評判からオリ変で再現。サイ・ヤングの投げたボールがスコアボードを突き破ったなんていう逸話もあるくらいだったので重さとノビは結構上げてます。
内角攻め
Guide to Pitchersによるとサイ・ヤングは右打者と対決する時にまず、インコースにカーブを投げ、腰が引けたあと外角に速球を投げ込むということを意識していたとあり、内角攻めを採用。
Nishiのひとりごと
今回本文中に度々出てきたGuide to PitchersはMLB黎明期から2000年にかけての主要投手の変化球や球速、エピソードが網羅されているヤバい本です。
5000円と高額ですが、Wiki以上の情報満載なのでMLBのレジェンド査定にはうってつけの1冊です。