ミッキー・マントル
NYY(1951-1968)
通算成績 2401試合 .298 2415安打 536本塁打 1509打点 153盗塁 fWAR112.3
獲得タイトル:MVP3回、首位打者1回、本塁打王4回、打点王1回、ゴールドグラブ賞1回
1956年 150試合 .353 188安打 52本塁打 130打点 10盗塁 fWAR11.5
史上最強のスイッチヒッター
映画キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンでレオナルド・ディカプリオ演じる詐欺師の主人公が「なぜ、ヤンキースが強いか知ってるか。ピンストライプに目が釘付けになるからさ」と話しかけ、それに対してトム・ハンクス演じるFBI捜査官が「ミッキー・マントルがいるからさ」と答える名場面がある。
筆者がミッキー・マントルの存在を知ったのは映画のこのシーンからだったが、成績を見てみると「ミッキー・マントルがいるからさ」という回答に両手を挙げて賛成したくなった。それくらい偉大なキャリアを残したのがミッキー・マントルである。
ミッキー・マントルは史上最強のスイッチヒッターと呼ばれており、1956年にはスイッチヒッターとして最初で最後の三冠王を達成。通算536本塁打はスイッチヒッターとしては歴代最多の記録であり、この数字はマントルが引退した時点ではMLB歴代3位の記録でもあった。
マントルは1950年代から60年代にかけてヤンキースの主砲として君臨。この間にチームは12回ワールドシリーズに出場し、7回も世界一に輝いている。ワールドシリーズでは歴代最多18本塁打を放っており、ヤンキース黄金時代はマントルによってもたらされたといっても過言ではない。
マントルは並外れたパワーに加えて、1塁到達まで3.1秒と超・俊足。実際にマントルが内野安打を打った動画がYouTubeに転がっていたが、イチローを彷彿とさせるスピードでファーストベースを駆け抜けていった。
俊足の割には通算盗塁数は153と控えめ。この理由としてはマントルは膝に爆弾を抱えており、故障離脱を恐れたチームがマントルに盗塁のサインを出さなかったことが挙げられている。
また、マントル本人も当時盗塁に価値を見出しておらず、後年になってホセ・カンセコら30本塁打・30盗塁を達成する選手が現れた際、「大したことになると分かっていたら、5、6回は自分も40-40を達成できた」と語っている。
査定に関して
アーチスト
マントルは特大のホームランを放つことで知られており、ヤンキー・スタジアムの屋根を超えた本塁打はなんと3回。
バント◯
マントルは俊足を活かしてバントヒットを仕掛けることがあり、セーフティ・バントの名手としても知られていた。