サミー・ソーサ
TEX(1988)-CWS(1989-1991)-CHC(1992-2004)-BAL(2005)-TEX(2007)
通算成績 2354試合 .273 2408安打 609本塁打 1667打点 234盗塁 fWAR60.1
獲得タイトル:MVP1回、本塁打王2回、打点王2回、シルバースラッガー賞6回、ハンク・アーロン賞1回、ロベルト・クレメンテ賞1回
1998年 159試合 .308 198安打 66本塁打 158打点 18盗塁 fWAR7.1
Slammin' Sammy
1998年にマグワイアとMLB史に残るホームランキング争いを繰り広げ、当時のMLB歴代2位となるシーズン66本塁打を放ったスラッガー。
ソーサはレギュラーに定着した1990年に32盗塁を記録するなど、デビュー当初はスピードが武器の中距離ヒッターという評価だったが、カブスに移籍した1993年に33本塁打・36盗塁で30-30を達成し、パワーとスピードを両立させた選手へと成長。
とはいえ、1998年シーズン開幕前はソーサがシーズン61本塁打の壁を超えるとは夢にも思われておらず、開幕時点では「マリスを超えるのはグリフィーorマグワイア」という評価。
ソーサは5月末の時点では13本塁打とシーズン40本塁打ペースだったが*1、6月にMLB月間本塁打数の新記録となる20本塁打を放ち、マグワイアと一騎打ちに。
プレッシャーに苦しみ、インタビューにも後ろ向きだったマグワイアとは対照的にソーサは明るくメディア対応をこなし、純粋にマグワイアとのホームラン争いを楽しんでいた印象で、マグワイアが62本目を打った時にはライトからマグワイアのいるホームベースに祝福に向かうほど。
ソーサは最終的に66本塁打とマグワイアには敗れたものの、チームの地区優勝に貢献したことを評価され、MVPのタイトルを獲得している。
ソーサはその後1999年、2001年にもシーズン60本塁打の壁を超えるも、1999年はマグワイアに、2001年にはボンズに阻まれ、本塁打王のタイトルに輝いたのは2回に留まってしまった。
ソーサはマグワイア同様、ステロイドの使用疑惑をかけられており、2003年にはコルクバットの使用が発覚と殿堂入りは絶望的。
マグワイアは2010年にステロイドの使用を認めたが、ソーサははぐらかしており、ドキュメンタリー映画「ロング・ゴーン・サマー」でもステロイドの話題になると急にモゴモゴと口をつぐんだ。
査定に関して
広角砲
マグワイアがプルヒッティング一辺倒だったのとは対照的にソーサは広角に本塁打を量産。1998年に放った66本塁打(打球方向が計測されたのは54本)のうち16本がライト方向への打球だった。
固め打ち
ソーサは波に乗ると止まらないタイプで1998年は14回の猛打賞を記録。
マルチ弾
1998年はハンク・グリーンバーグの記録に並ぶ11回のマルチ本塁打を達成。
関連選手:ホームランキングを争ったライバル マーク・マグワイア
*1:それでもすごいが