グレッグ・マダックス
CHC(1986-1992)-ATL(1993-2003)-CHC(2004-2006)-LAD(2006)-SD(2007-2008)-LAD(2008)
通算成績 755試合 355勝227敗 防御率3.16 3371奪三振 fWAR116.7
獲得タイトル:サイ・ヤング賞4回、最多勝利3回、最優秀防御率4回、ゴールドグラブ賞18回
1995年 28試合 19勝2敗 防御率1.63 181奪三振 fWAR7.9
プロフェッサー
技巧派ピッチャーの頂点と謳われる1990年代を代表する先発投手のひとり。
マダックスは速球のスピードが全盛期でも最速でも140キロ後半とそれほど速くなかったが、ストライクゾーンの四隅を正確に突くコントロールで球威不足をカバー。
また、マダックスの速球はいわゆる高速シンカーやカットボールといった手元で動くボールで芯で捉えるのは至難の業。基本的にはゴロを打たせるピッチングだが、ここぞという場面ではシンカー方向に大きく曲がるチェンジアップで三振も狙ってとれた。
全盛期は1992年から95年にかけての4シーズン。この期間中のマダックスの防御率は1.97でいずれのシーズンもサイ・ヤング賞に選ばれている。
また、マダックスの特徴のひとつに球数が少ないということが挙げられるマダックス自身「理想の試合展開は27球で試合を終わらせること」と話すように打たせてとるピッチングを心がけ、1997年のカブス戦では78球で完投勝利をあげている。
ちなみに100球未満で完封することを「マダックス」と言うが、これの由来は当然マダックスであり、マダックス自身は歴代最多となる13回も100球未満で完封を成し遂げている。
球種はカットボール、カーブ、Hシンカー、サークルチェンジ。
査定に関して
守備A・打球反応◯・守備職人
マダックスはピッチャーとしてはMLB歴代最多となる18回のゴールドグラブ賞を獲得。フィールディングはめちゃくちゃ上手く、ハイライトを見ていると他のピッチャーであればセカンドやサードがとりにいくようなボールも積極的にキャッチしていた。ちなみにマダックスの守備はセイバー上でも投手としては最高レベル。DRSが導入された2003年からは全てプラスで、42歳で臨んだラストシーズンの2008年もプラス8を計測している。
精密機械
マダックスの通算与四球率は1.80。今回作成した1995年に至っては0.99!
精密機械をつけるにこれほど相応しいピッチャーはいないのでは。
関連選手:ブレーブス先発三本柱
トム・グラビン
ジョン・スモルツ