ヴラディミール・ゲレーロJr.
TOR(2019-)
通算成績 660試合 .264 547安打 130本塁打 310打点 13盗塁 fWAR11.6
獲得タイトル:本塁打王1回、シルバースラッガー賞1回、ゴールドグラブ賞1回、ハンク・アーロン賞1回
2021年 161試合 .311 188安打 48本塁打 111打点 4盗塁 fWAR6.3
ブルージェイズ2世トリオ
父親は殿堂入りを果たした強打者ヴラディミール・ゲレーロ。
ゲレーロJr.はマイナー時代からトッププロスペクトとして期待され、2019年開幕前にはMLB全体1位に。ゲレーロ同様アベレージが残せる強打者になれる逸材と評価されていた。
メジャー2年目まではやや期待外れな印象だったが、2021年に完全開花。大谷翔平、サルバドール・ペレスとの熾烈なホームランキング争いを繰り広げ、最終的に父の記録*1を超える48本塁打でペレスと共にキングの栄冠を手にした。
2021年はブルージェイズがコロナの影響で本拠地ロジャース・センターが8月頭まで使用不可。そのためブルージェイズはダニーデインやバッファローなど狭い3Aの球場をホームとしており、ゲレーロの本塁打増加は球場のおかげとも言われていたが、2022年も32本塁打を放ち、雑音を一蹴した。
2023年は打率.264・26本塁打と不調に苦しんだが、2024年は一転して絶好調。9月18日時点で打率.322・30本塁打・99打点という好成績で、自身2度目の3割・30本塁打・100打点達成はほぼ確実。
ゲレーロJr.はアベレージを残せる強打者という面では父と似通っているが、それ以外は対照的。
ゲレーロは通算186盗塁とスピードがあったが、ゲレーロJr.は鈍足。また、守備位置もファーストで、肩はそこそこでキャノンアームとは到底言えない。
査定に関して
広角打法
ゲレーロJr.は画像のように逆方向にも本塁打を量産。
本塁打の内訳は
・レフト方向(引っ張り)14本
・センター方向27本
・ライト方向(逆方向)7本
だった。
固め打ち
2021年は17試合で猛打賞を記録。
初球◯
初球打率.452、OPSは1.340
ハイボールヒッター
基本的に高めの速球に強い。
対ストレート◯
ゲレーロJr.は速球系への対応が抜群に良く、2021年の対速球系打率は.367。Run ValueではVSフォーシームがプラス34と圧倒的な強さを誇った。
マルチ弾
2021年は5試合でマルチ本塁打を記録。4月27日のナショナルズ戦では1試合3本塁打を記録している。
選球眼
父ゲレーロシニアはどんなボールでもガンガン打ちに行ったのに対し、ゲレーロJr.はボールをよく見るタイプ。2021年は86個のフォアボールを選んでいる。
Nishiのこぼれ話
ゲレーロJr.が所属するブルージェイズにはボー・ビシェットとギャバン・ビジオと超大物メジャーリーガーの息子が在籍。2019年には3人揃ってメジャーデビューし、ブルージェイズの2世トリオとして注目を集めた。
2024年時点で、ゲレーロJr.とボー・ビシェットはレギュラーに無事定着できたが、ギャバン・ビジオは消極的すぎるバッティングアプローチが裏目に出て2024年シーズン途中でDFA。内野手の相次ぐ故障に悩まされたドジャースが緊急獲得するも全く打てず、ベッツ復帰のタイミングで再びリリースされてしまった。
関連選手:父
ヴラディミール・ゲレーロ
*1:44本塁打