クリス・セール
CWS(2010-2016)-BOS(2017-2023)-ATL(2024-)
通算成績 372登板 138勝83敗 2414奪三振 12ホールド 18セーブ fWAR54.0
獲得タイトル:サイ・ヤング賞1回、最多勝利1回、最優秀防御率1回、最多奪三振1回、ゴールドグラブ賞1回
2024年 29登板 18勝3敗 防御率2.38 225奪三振 fWAR6.4
フェニックス
150キロ後半のフォーシームと切れ味鋭いスラーブを武器とするドクターK。
セールは2010年代を代表するサウスポー。レッドソックス時代の2017年にはリーグ最多の308奪三振、18年には防御率2.11と支配的なピッチングを披露していたが、2019年に左肘を故障してからは不調続き。
2024年は新天地ブレーブスでプレー。当初はストライダー、フリード、モートンに次ぐ先発ローテーション4番手の位置付けだったが、蓋を開けてみると2010年代を彷彿とさせるピッチングを取り戻し、ブレーブスの絶対的エースに返り咲き。
34歳と通常であれば球速も衰えてくるはずだが、セールの平均球速は94.8マイルと全盛期と遜色なく、スライダー(スラーブ)に至ってはRun Valueプラス24と球界最高レベルの数字をマーク。
最終的にリーグ最多かつキャリアハイの18勝、両リーグ1位の防御率2.38、リーグ1位の225三振と圧巻の数字で投手三冠を成し遂げた。
ちなみにア・リーグもタリク・スクーバルが投手三冠になっており、両リーグ揃って投手三冠になったのは2011年のバーランダー、カーショウ以来の出来事だ。
クリス・セールが最多勝のタイトルを獲得したことで、ブレーブスは2022年のカイル・ライト(21勝)、2023年のストライダー(20勝)に続いて3シーズン連続で異なるブレーブスの先発投手が最多勝に輝くという珍記録を樹立している。
球種はツーシーム、スラーブ、サークルチェンジ。
査定に関して
要所◯
2024年のセールの得点圏被打率は.203、被OPS.568で得点圏にランナーがいない場面(被打率.215、被OPS.589)と大差ない。
ところが、ランナー満塁の場面では被打率.125、ランナー23塁の場面では被打率.111とここだけは絶対に打たれてはいけない展開ではバッターを封じ込めていた。