エマニエル・クラッセ
TEX(2019)-CLE(2021-)
通算成績 318登板 16勝23敗 防御率1.67 302奪三振 158セーブ 10ホールド fWAR8.9
獲得タイトル:最多セーブ3回、マリアーノ・リベラ賞1回
2024年 74登板 4勝2敗 防御率0.61 66奪三振 47セーブ fWAR2.3
100マイルカッター
投球の約8割が常時100マイルオーバーのカットボール、残りの2割が縦に鋭く落ちるスライダーという、いわゆるキレイなフォーシームをまったく投げないカッターボーラー。
2021年にインディアンズ(現ガーディアンズ)のクローザーに定着すると、自慢の高速カッターを武器にバッターを制圧。2022年から3シーズン連続で最多セーブのタイトルを獲得している。
2024年のクラッセの成績は歴代クローザーの中でもトップクラスの傑出度。
50イニング以上を投げた投手の防御率ランキングは
1位:ザック・ブリットン(0.54)
2位:フェルナンド・ロドニー(0.60)
3位:デニス・エカーズリー(0.61)
となっており、エマニエル・クラッセはエカーズリーに並ぶ歴代3位タイの数字を残している。
rWARでは4.5とリリーフピッチャーとは思えない数字を叩き出し、サイ・ヤング賞投票でもクラッセを推す有識者も一定数いる模様。
今シーズンは投手2冠に輝いたタリク・スクーバルという強力なライバルがいるためサイ・ヤング賞は現実的には厳しいが、悪くても3位にはノミネートされそうだ。
クラッセは26歳の時点で150セーブ達成とハイペースでセーブを積み上げており、これはメジャー5年目までで挙げたセーブ数としては歴代3位の数字である。クラッセの惜しいところは、過去にドーピングで出場停止処分を喰らっていることで、今後どれだけセーブを積み上げても殿堂入りは絶望的と言われている。
球種はカットボール、Vスライダー。
カットボールはオリ変で再現。
査定に関して
対ピンチB
得点圏被打率は脅威の0.64。ランナーを二塁に進めてもクラッセの前では効力を全くなさない。
対左B
クラッセはキャリアを通じて左打者を得意としており、2024年も
対右打者:被打率.191、被OPS.492
対左打者:被打率.115、被OPS.282
と無類の強さを誇った。
重い球・ゴロピッチャー
クラッセのカットボールはとにかく球質が重く、ライナー性のフライはほとんど上がらない(イメージ)。GB %も球界上位5%とゴロの山を量産していた。
威圧感
そら(リリーフで歴代3位の防御率0.61を叩き出したんだから)そうよ。
2024年のクラッセが出てきた時の絶望度は個人的にも歴代トップクラス。2018年のブレイク・トライネン並にどうやって打つねんというピッチングを披露していた。
球速安定
速球(カットボール)の平均球速は100マイル!
真っスラ
クラッセはフォーシームを全く投げないフルタイムのカッターボーラー。
Nishiのひとりごと
クラッセはメディアによってかなり表記が分かれる選手。
まず、ファーストネームも
・エマニエル派
・エマニュエル派
・エマヌエル派
の3者に分かれ、ラストネームに至っては
・クラッセ派
・クレース派
・クラセ派
・クラーセ派
と4者に分かれる。ちなみに筆者は登録名の通り、エマニエル・クラッセ派だ*1。
*1:◯◯派というワードがここまで続くと美術史の記事みたいですよね笑