大谷翔平
日本ハム(2013-2017)-LAA(2018-2023)-LAD(2024-)
通算打撃成績 860試合 .282 878安打 225本塁打 567打点 145盗塁 fWAR28.6
獲得タイトル:MVP2回、本塁打王2回、打点王1回、シルバー・スラッガー賞2回、エドガー・マルティネス賞3回、ハンク・アーロン賞1回、新人王
2024年 159試合 .310 197安打 54本塁打 130打点 59盗塁 fWAR9.1
54-59
MLB史上初の“50-50”(50本塁打・50盗塁)を達成したユニコーン🦄。
「ヒリヒリとする9月」を送りたいという強い思いから、2023年オフにプロスポーツ史上歴代最高額となる10年7億ドルの契約でドジャースに移籍。
2024年は前年に受けたトミー・ジョン手術の影響もあり、野手1本でプレー。
ピッチングの負担軽減、ピッチクロック、ベッツやフリーマンらドジャース強力打撃陣の存在によるマークの分散などさまざまな要因が追い風になり、2024年は球史に残る打撃成績をマーク。
今シーズンの大谷が築いた記録としては
・MLB史上初となる50本塁打・50盗塁
・MLB史上初の打撃6部門全てでトップ5にランクイン
・史上19人目かつ、2001年のボンズ、ソーサ、ヘルトン、ルイス・ゴンザレス以来のシーズン400塁打
・秋信守が記録したアジア人最多の本塁打記録(218本塁打)を更新。225本まで記録を伸ばす
・日本人メジャーリーガーとしては初めてのトリプルスリー達成
・DHとしては歴代最高のrWAR9.2、fWAR9.1を記録
・ドジャースの球団記録*1を更新する54本塁打
・リーグ1位かつ球団新記録となる134得点
などなど挙げればキリがない。
MLBの不文律の一つに「フルタイムのDHはMVPを獲れない」というものがあるが、今シーズンの大谷はrWAR、fWARともにリーグトップの数字を記録。
rWARでは2位のチャップマンよりも2.1、fWARでも2位のリンドーアより1.3も上回っており、これだけ大差をつけられたとなれば、MVP投票でも大谷以外に入れる選択肢はなく、DHとして史上初のMVPに輝くことが確実視されている。
査定に関して
走力B
シーズン59盗塁となれば、MLB屈指のスプリントスピードを持ち合わせていると思いきや、スプリントスピードは上位30パーセントと中の上レベル。本来であれば70前半にしたいところだが、59盗塁の偉業を讃えて70後半に設定。
チャンスE
今シーズンの大谷はチャンスで打てないと批判されてきたが、9月に入ってから得点圏の鬼神となり、最終的に得点圏打率.283とそれほど悪くはない数字に収束。「得点圏打率はオカルト」という声があるのもうなづける。
対左F
大谷の数少ない弱点が対左投手へのバッティング。
対右投手:打率.322、OPS1.128
対左投手:打率.288、OPS.867
と数字でも明らかに差が出ている。
電光石火
シーズン50盗塁以上を記録した選手としては歴代最高の盗塁成功率94%を樹立。これは金特をつけるしかないでしょう。
走塁B
シーズンで放ったスリーベースは7本
パワーヒッター
アーチストをつけるか悩んだが、大谷はゴリラ🦍のようなパワーでボールをスタンドに叩き込んでいるイメージが強く、「パワー」という語感を重視し、パワーヒッターを採用。
広角打法
今シーズンの大谷は画像のように打球を満遍なく飛ばし、本塁打の内訳も
・ライト方向(引っ張り)21本
・センター方向28本
・レフト方向5本
とセンターからレフト方向への本塁打も目立った。
固め打ち
14回の猛打賞を記録。50-50を達成した9月19日のマーリンズ戦では6打数6安打と怒涛の固め打ちを見せた。
初球◯
2024年のノーストライク時の打率は.448、OPSは恐怖の1.550
ローボールヒッター
画像のように今シーズンは低めのボールへの対応も優秀だった。
威圧感
シーズン最終盤では露骨に勝負を避けられる場面が増加。9月16日のブレーブス戦ではベッツの前で申告敬遠、その後怒りに燃えたベッツが決勝打を放つという熱い展開も印象的だった。
対ストレート◯
2024年の対フォーシームのRun Valueはプラス25!
サヨナラ男
8月24日のレイズ戦でサヨナラ満塁ホームランを記録。大谷はこの本塁打でMLB史上6人目の40-40を達成した。
悪球打ち
2024年は動画のように見逃せば余裕でボールの高めの球を強引に振り抜き、スタンドに叩き込むシーンが複数。個人的にはヤクルトのバレンティンを思い出させる一発だった。
*1:2001年にグリーンが記録した49本塁打