中村優斗
諫早農業-愛知工業大学-ヤクルトスワローズから1位指名
大学No.1速球派右腕
最速159キロ(海外で行われた試合では160キロを計測)の剛速球が魅力の大学No.1速球派右腕。
大学入学当初は知名度は全くなく、本人も公務員を目指していたほどだったが、ウエイトトレーニングの結果、球速が10キロ以上もアップ。
2023年12月の大学野球日本代表合宿では最速157キロの速球を投げ込み、一躍プロ注目の投手に。侍ジャパン監督の井端氏もこのピッチングに惚れ込み、2024年開幕前の侍ジャパン親善試合では金丸、宗山、西川とともにアマチュアにも関わらず日本代表に選出された。
親善試合では常時150キロ後半の豪速球を披露し、多くの野球ファンにその実力を知らしめた。
大学リーグ戦では基本的に先発として起用されており、先発時は148キロ〜151キロ台をコンスタントにマーク。速球のスピードはプロ野球の先発投手の中でも上位クラスであることは間違いないが、160キロに迫る速球を活かすならリリーフの方が向いている印象だ。
球種はカットボール、Vスライダー、フォーク。
スライダーは縦変化が目立ったのでVスライダーを採用。
査定に関して
コントロールD
ドラフトで名前の上がる速球派投手は総じてコントロールに難があるイメージだが、中村は185.1イニングを投げて25四球、与四球率1.21とコントロールに自信ニキ。プロでも四球連発で降板といった事態にはまずならなそうだ。
対左F
2022年、2023年と2年続けて左打者への被打率が右打者より1割近く高い。
2024年こそはイーブンに近い数字になっているが、基本的に左打者を苦手にしてそうだ。
フライボールピッチャー
本人はインタビューで「自分の持ち味は真っ直ぐで押し切るスタイル」と語っており、速球派投手っぽい赤青特のフライボールピッチャーを採用。実際にフライボールピッチャーかどうかは分からないが、球種を見る限り、シンカー系のバットの芯をずらすボールは投げておらず、速球も高めに集まる傾向があったため、ゴロピッチャーではなさそう。
Nishiのひとりごと
今年のドラフトの目玉選手のひとり。
個人的にはリリーフであれば即セットアッパーを任せられるレベルの投手だと思っており、ライネル・マルティネスの移籍が確実視されるドラゴンズなどリリーフが手薄なチームが1本釣りを狙うのではと予想している。