フアン・ソト
WSH(2018-2022)-SD(2022-2023)-NYY(2024-)
通算成績 936試合 .284 934安打 201本塁打 592打点 57盗塁 fWAR36.3
獲得タイトル:首位打者1回、シルバースラッガー賞4回
2024年 157試合 .288 166安打 41本塁打 109打点 7盗塁 fWAR8.1
若き天才打者
最後の4割打者テッド・ウィリアムズの再来と呼ばれる天才的バッティングセンスと、全盛期のジョーイ・ボット―を彷彿とさせる選球眼を持ち合わせる現役最強打者のひとり。
2023年オフにキング、ヒガシオカ、バスケス、ソープ、ブリートとのトレードでパドレスからヤンキースへ移籍。
パドレス時代はチームにスラッガーがソトくらいしかいかなったため、勝負を避けられる場面が目立ったが、ヤンキースには怪物スラッガーのジャッジがおり、相手投手からのマークも緩くなったことと、左打者有利のヤンキー・スタジアムの特性も相まって2024年はキャリアハイの41本塁打と大暴れ。
後続にジャッジがいたため敬遠数は11→2と激減したが、129四球と相変わらず四球を選び、出塁率.419はジャッジに次ぐリーグ2位の数字だった。
また、今シーズンは守備面でもキャリアハイとなる10補殺を記録。通常10補殺となると相当なバズーカアームを想起させるが、ソトのArm Atrengthは平均よりちょっと下レベルで送球の正確さで補殺をもぎとっていたようだ。
fWARではキャリアハイかつリーグ3位となる8.1、rWARも同じくキャリアハイとなる7.9をたたき出し、例年であればMVP当確クラスのシーズンだった。
上記のようにFAイヤーで実質キャリアハイの数字を残したことでソトの評価は天井知らずに。昨年の大谷に次ぐような大型契約になることは間違いなく、場合によっては6億ドル(900億円)クラスの契約になるのではと予想されている。
ソトとヤンキー・スタジアムの相性が抜群だったこともあり、今のところはヤンキース残留が濃厚だが、ドジャースが興味を示しているとの噂もあり、ドジャースが札束攻勢を仕掛けた場合は、大谷、ソト、ベッツ、フリーマンという恐怖のラインナップになる可能性も。
今オフのFA市場主役になることは間違いなく、その結果によっては球団のパワーバランスを大きく変えてしまうかも。
査定に関して
広角打法
2024年はヤンキー・スタジアムの恩恵で引っ張り方向への本塁打が増えたものの、センターからレフト方向への本塁打も21本と広角打ちは健在。
ハイボールヒッター
ソトは画像のように高めのボールを得意とし、今シーズンの本塁打の大半が高めのボールをとらえたものだった。
対ストレート◯
対速球系打率.335、対フォーシームのRun Valueプラス19、対シンカーのRun Valueプラス17と速球系への対応力は現役トップクラス。
決勝打
今シーズンのHigh Leverageでの打率は.384とここぞという場面での勝負強さはピカイチ!ポストシーズンでも勝負強さは変わらず、ガーディアンズとのリーグチャンピオンシップではヤンキースのワールドシリーズ進出を決める決勝3ランを放っている。
マルチ弾
今シーズンは6試合でマルチ本塁打を記録。8月13日のホワイトソックス戦では1試合3本塁打と大暴れ。