カルロス・ロドン
CWS(2015-2021)-SF(2022)-NYY(2023-)
通算成績 198登板 75勝63敗 防御率3.85 1206奪三振 fWAR19.8
獲得タイトル:特になし
2024年 32登板 16勝9敗 防御率3.96 195奪三振 fWAR1.7
ノンテンダーからの逆襲
ホワイトソックス期待のプロスペクトとして2015年にメジャーデビュー。翌年には規定イニングに到達するも、相次ぐ故障に悩まされ、2020年にノンテンダーに。
多くのノンテンダーされた選手は復活することなく、キャリアを終えてしまう中、ロドンは 2021年にホワイトソックスと再契約を結ぶとこの年から自慢の速球が甦り、132.2イニングで防御率2.37といきなり球界屈指の先発左腕に成長。
同年オフにFAになるも、ロドンの故障の多さと確変感が拭い去れないこともあり、長期契約こそは得られなかったが、ジャイアンツとオプトアウト権を含んだ2年4400万ドルの好契約をゲット。
ジャイアンツ1年目は先発ローテーションを守り切り、14勝、リーグ6位の防御率2.88をマーク。同年はスライダーが冴え渡り、奪三振率は驚異の11.98。二桁三振を奪った試合は11試合とさらなる進化を見せつけ、オフには堂々とオプトアウト権を行使。
2022年12月にヤンキースと6年1億6000万ドルの超大型契約を結び、右のコール、左ロドンのダブルエース体制を期待されるも…。
契約1年目の2023年は故障の影響で14先発に留まり、防御率は6.85と期待を大きく裏切る結果に。
早くも不良債権化が懸念されたが、2024年はケガすることなくシーズンを完走し、チームトップかつキャリアハイの16勝をマーク。
防御率こそは3.96と奮わなかったが奪三振率は10.02と高い三振奪取能力は健在。フォーシームのスピードも衰えておらず、「あと3年くらいは頑張れそう」だと安堵したヤンキースファンは少なくなさそう。
球種はスライダー、カーブ、サークルチェンジ。
スライダーピッチャーイメージが強いロドンだが、2024年は時折投げるチェンジアップがRun Valueプラス5、被打率.188と効果的に決まっていた。
査定に関して
フライボールピッチャー・一発
ロドンはゴロ率が下位8%と極端なフライボールピッチャー。
被本塁打も31本とかなり多く、被本塁打率は1.6となかなかの危険水準に。
スロースターター
2024年は初回防御率6.47と立ち上がりに不安を抱えた。