マイケル・コペック
CWS(2018,2021-2024)-LAD(2024-)
通算成績 170登板 21勝33敗 防御率4.19 445奪三振 15セーブ 24ホールド fWAR2.1
獲得タイトル:特になし
2024年 67登板 6勝8敗 防御率3.46 88奪三振 15セーブ 9ホールド fWAR0.4
剛腕リリーバー
マイナー時代に170キロを計測し、将来の速球王と謳われた元トッププロスペクト。
2018年にメジャーデビューを果たすも、右肘を故障しトミー・ジョン手術を受けることに。
2020年はコロナの影響で全休し、メジャー復帰は2021年にまで遅れたが、同年はリリーフとして44登板・防御率3.50。
2022年には本人がかねてから希望していた先発に転向すると25先発で防御率3.54と結果を残し、ここからホワイトソックスのエース候補に成長することが期待されたが、2023年は129.1イニングで91四球とコントロールに苦しみ、防御率も5.43と厳しい数字に終わった。
2024年は再びリリーフに転向すると夏前までは防御率4.74と暗黒ホワイトソックスの空気に飲まれていたが、トレードデッドラインでドジャースに移籍するとホワイトソックスを出る喜びからか24登板で防御率1.13と大復活。シーズン終盤にはエバン・フィリップスに代わってクローザーを任されるようになった。
ショートイニングを全力で投げるスタイルのおかげで速球のスピードはコンスタントに160キロを計測。最速は165キロと好調時は手のつけようがないが、コントロールはドジャースに移籍以降もイマイチで、BBパーセントもメジャーワースト7パーセント。フォアボール連発でピンチをつくるもなんとか抑える劇場型クローザータイプのようだ。
ポストシーズンでは流石に劇場型では不安が残るということでセットアッパーに配置転換。8回コペック→9回トライネンがドジャースの勝利の方程式となっている。
コペックは明らかにリリーフ向きのピッチャーだが、本人は今も先発転向を希望しており、2025年はFAでの補強状況やケガ人の回復度合いによっては先発として起用される可能性もゼロでは無さそうだ。
球種はカットボール、Vスライダー。
コペックは先発時代はカーブやチェンジアップも投げていたが、リリーフに転向してからは、これらのボールを封印。今ではフォーシームが投球の8割を占める速球ゴリ押しピッチャーになっている。
査定に関して
荒れ球
コペックのためにあるような赤青特。コペックはとにかく球威はすごいがその代償かコントロールは皆無で、キャッチャーが構えたところにはまずボールがいかない。通常であれば致命的なウィークポイントだが、コペック場合はバッターもキャッチャーの構えだけではどこに来るか分からず、ある意味で武器になっている。