ブレイク・トライネン
WSH(2014-2017)-OAK(2017-2019)-LAD(2020-)
通算成績 499登板 43勝34敗 防御率2.78 560奪三振 80セーブ 103ホールド fWAR9.6
獲得タイトル:特になし
2024年 50登板 7勝3敗 防御率1.93 56奪三振 1セーブ 16ホールド fWAR1.0
再“ブレイク”を果たした頼れるリリーバー
アスレティックスでプレーした2018年に80.1イニングで防御率0.78と球史に残る好リリーフを披露した元トップリリーバー。
2022年に5登板したのを最後に右肩痛の影響でまともなピッチングが出来ておらず、2023年もマイナーで3試合投げただけ。
その時点で筆者を含め多くのMLBファンがトライネンはもう限界なのではと思っていたが、2024年も1年100万ドルでドジャースに残留。
2024年開幕前には肺を痛め、故障者リスト入り。約2シーズンぶりのメジャー復帰は5月5日にまでずれ込んだが、ここからトライネンはドジャースのリリーバーの要としてフル回転。
主に8回の場面で投げるセットアッパーとして起用され、チームトップの16ホールドをマーク。全盛期は常時100マイル近くを計測していた速球のスピードは衰えたが、ランナーを出しても全く動じない強心臓でチームのピンチを何度となく救った。
ポストシーズンでも9試合に登板し、防御率2.19と大活躍。
特にドジャースがワールドシリーズ制覇を決めたヤンキースとの5戦目では2回と1/3を投げ、無失点。トライネンが好リリーフをしている途中でチームが勝ち越したため、ちゃっかりワールドシリーズ優勝投手になっている。
球種はカットボール、スラーブ、Hシンカー。
トライネンの高速シンカーはオリ変で再現*1。
2024年はスイーパー(スラーブ)が投球割合の38.5パーセントを占め、被打率.120、Run Valueプラス10と猛威を振るった。
査定に関して
強心臓
今回の最大のこだわりポイント。
トライネンはピンチに強いイメージがあったが、実際の数字はイメージよりも凄かった!
得点圏にランナーを背負った場面は56打席あったが、打たれたヒットはわずか4本。得点圏被打率は.058、OPSも.223と思わず2度見したくらいの数字を残し、「これは対ピンチA、いや最近の界隈での金特ブームに乗っかって強心臓をつけなくてはっ!」と思い今回は金特をつけました。
対ランナー×
得点圏にランナーを背負った場面では驚異的な粘りを見せた一方、ランナー一塁の場面では被打率.450とボロボロ。
*1:Hシンカーをベースに球速を最大までアップ