ジャック・フラハティ
STL(2017-2023)-BAL(2023)-DET(2024)-LAD(2024)
通算成績 159登板 55勝44敗 防御率3.63 942奪三振 1ホールド fWAR13.4
獲得タイトル:特になし
2024年 28登板 13勝7敗 防御率3.17 194奪三振 fWAR3.2
ウェストレイク三銃士
FAイヤーの2024年に完全復活を果たした先発右腕。
メジャー実質2年目の2019年にリーグ4位の防御率2.75、リーグトップのWHIP0.97を記録。サイ・ヤング賞投票でも4位にノミネートされ、筆者を含め多くのメディアが未来のサイ・ヤング賞投手と注目したが、2021年に右肩を故障してからは速球のスピードがダウンし、打ち込まれるように。
2023年も防御率4.99、特にオリオールズでプレーした後半戦は防御率6.75と厳しい数字に終わった。
タイガースと1年契約で再起をかけた2024年は下降傾向にあった速球のスピードが甦り、2019年を思い出させるピッチングを披露。トレードデッドラインで加入したドジャースでは10先発で6勝、防御率3.58と故障離脱したグラスノーや山本に代わってエース級の数字を残し、ポストシーズンでは先発1番手として起用された。
今オフのFA先発でもトップクラスの人気を集めることは確実で、少なくとも5年1億ドル以上の契約を狙えそう。本人はドジャースで再びプレーしたいと話しているが、ドジャースは今オフにフアン・ソト、ウィリー・アダメスのダブル獲得を狙っており、懐事情を考えると再契約は難しそうだ。
球種はスライダー、ナックルカーブ、チェンジアップ。
フラハティのスライダーとナックルカーブは途中まで似たような軌道を描き、打者の手元で大きく変化するため見極めるのは至難の業。
そのおかげか決め球のナックルカーブは被打率.164、Run Valueプラス12と圧倒的な数字を残している。
Nishiのこぼれ話
ブレーブスの左のエース マックス・フリードとレッドソックスの先発右腕ルーカス・ジオリトとはハーバード・ウェストレイク高校時代のチームメイト。
2021年には3人揃って開幕投手に選ばれるという大快挙を成し遂げている。ちなみに3人の仲は今も良好らしく、ジオリトはフリードかフラハティのどちらかと一緒にプレーしたいとレッドソックス首脳陣に訴えているとか。