エバン・フィリップス
ATL(2018)-BAL(2018-2020)-TB(2021)-LAD(2021-)
通算成績 243登板 16勝12敗 防御率3.43 285奪三振 45セーブ 39ホールド fWAR4.4
獲得タイトル:特になし
2022年 64登板 7勝3敗 防御率1.14 77奪三振 2セーブ 19ホールド fWAR2.2
“ドジャース再生工場”最高傑作のひとり
ドジャースは去年の大谷&山本のダブル獲得を筆頭にかつてのヤンキースのような金に物を言わせて補強しまくる球団に見えるが、実は4Aクラスの選手を魔改造し、エリートクラスに育てあげるのも得意な球団。
野手ではクリス・テイラーやマックス・マンシーがその筆頭株だが、ピッチャーでは今回作成したフィリップスがその最たる好例だろう。
フィリップスは2021年までメジャーとマイナーを行ったり来たりする4Aクラスのピッチャーだったが、ドジャースに加入した2022年にカットボールの投球割合を大幅に増やしたことと、スライダーをいわゆるスイーパーと呼ばれる横変化の大きいものに改良したことが功を奏し、難攻不落なリリーバーに大変身。
同年はドジャースの球団新記録となる29人連続アウト、50イニング以上投げたピッチャーでは両リーグ1位の防御率1.14をマーク。WHIPも0.76と見ていても安心感抜群だった。
2023年にはクローザーに昇格し、24セーブ。防御率も2.05とジャンセン以来の頼れる守護神誕生となった。
2024年はここ2年間の疲労の影響か打ち込まれる場面が目立ち、7月は10登板で防御率11.74と大炎上。8月は14登板で防御率0.73と持ち直したものの、7月の時点でロバーツ監督からの信頼は薄れてしまったようで、8月以降はクローザーの地位をマイケル・コペックに譲りわたすこととなった。
ポストシーズンでも5登板で無失点とドジャースのブルペン陣の柱として奮闘したが、ワールドシリーズ直前で故障離脱。ワールドシリーズでは1試合もマウンドに上がることはなく、本人としては悔しい1年となった。
球種はツーシーム、スライダー、カットボール。