ブライス・ハーパー
WSH(2012-2018)-PHI(2019-)
通算成績 1653試合 .281 1670安打 336本塁打 976打点 140盗塁 fWAR52.5
獲得タイトル:MVP2回、本塁打王1回、シルバースラッガー賞4回、ハンク・アーロン賞2回、新人王
2024年 145試合 .285 157安打 30本塁打 87打点 7盗塁 fWAR5.2
グレイテスト・ショーマン
現役メジャーリーガーの中でもトップクラスで“華のある”スタープレイヤー。
高校時代から「選ばれし者」と圧倒的な期待を寄せられた逸材で、2015年にはリーグ2位の打率.330、リーグトップの42本塁打、両リーグトップタイ*1のfWAR9.3歴代3番目の若さ(22歳)でMVPに輝くなど、噂通りの実力を発揮した。
2019年開幕前にはFA史上最高額(当時)となる13年3億3000万ドルの超大型契約でフィリーズに移籍。
フィリーズでも大型契約の期待に応えるバッティングを披露し、2021年にはリーグトップのOPS1.044を記録し、2度目のMVPを手にした。
ハーパーはナショナルズ時代からキャノンアームを活かすべく外野でプレーしていたが、2022年シーズンに右肘靱帯を痛め、オフにトミー・ジョン手術を受け、2023年からはファーストでプレー。
ファーストでの動きは意外にも機敏で、今回作成した2024年はOAAでプラス8をマークしている。
2024年はバッティングも好調。キャリアで5回目となるシーズン30本塁打の大台に乗せ、オフにはファーストのポジションでシルバースラッガー賞に選ばれた。
ハーパーはとにかく派手なプレースタイルと、自己肯定感がめちゃくちゃ高いことで知られ、時に傲慢さを指摘されることも。
査定に関して
広角打法
ハーパーといえば広角打ち!2024年も画像のように逆方向に7本塁打を放っている。
威圧感・選球眼
ハーパーはとにかく選球眼が良く、キャリアを通して100四球以上のシーズンは4回。2024年は76個とハーパーにしては少なかったが、スタットキャストのBB %では上位6%に入るなど、選球眼は未だ健在。また、今シーズンも11敬遠と勝負を避けられる場面が目立った。
Nishiのひとりごと
ハーパーは通算成績から分かるようになんだかんだで高い期待にしっかり応えるスター選手。
同タイミングでメジャーデビューしたトラウトとは何かと比較され、遅れをとることが多かったが、2020年代に入ってからは評価が逆転。
ハーパーはフィリーズとの契約をあと7シーズンも残しており、大きな故障さえなければ500本塁打のマイルストーンに到達できそう。
fWARでも現在52.5と現役選手の中ではトップクラスの数値を積み上げており、殿堂入りラインの60突破は確実。流石に通算WARでハーパーが追い越すことはなさそうだが、最終的にはかつてのライバルトラウトとかなり肉薄した数字になりそうだ。
*1:トラウトもfWAR9.3を記録