菊池雄星
西武(2010-2028)-SEA(2019-2021)-TOR(2022-2024)-HOU(2024)-LAA(2025-)
通算成績 166登板 41勝47敗 防御率4.57 837奪三振 1セーブ fWAR7.5
獲得タイトル:特になし
2024年 32登板 9勝10敗 防御率4.05 206奪三振 fWAR3.5
U Say
日本人左腕としては歴代トップのMLB41勝をあげた岩手の星。
2019年にMLBに挑戦してからは被本塁打の多さに悩まされ、持っているポテンシャルと成績がイマイチともなっていなかったが、2023年に防御率3.86、11勝の好成績で本格開花。
2024年は前半戦こそ防御率4.75と苦戦したが、トレードデッドラインでアストロズに加入すると「スライダーの割合を増やそう!」というアドバイスがかっちりはまり10登板で5勝1敗、防御率2.70と復活。
トレードで加入した当初は筆者を含め多くのアストロズファンが「雄星が来るのは嬉しいが、対価としてプロスペクトを3人も出したのは失敗では」と懸念していたが、雄星の好投がチームの地区優勝の原動力になったのは紛れもない事実であり、ダナ・ブラウンGMの慧眼が光る結果となった。
オフには3年6300万ドルと最高の形でエンゼルスに移籍。ミナシアンGMは左のエースとしての役割を期待しているようだが、エンゼルスとアストロズでは分析能力に雲泥の差があり、その点は気がかりなところ。
球種はHスライダー、スラーブ、SFF。
スライダーは平均球速142キロ、最速149キロとかなり速いためHスライダーを採用。雄星のスライダーはRun Valueで2年続けて7以上と評価が高く、ピッチングの生命線をになっている。
査定に関して
球持ち◯
2024年はExtensionがMLB上位10%と球持ちの良さはMLBでもトップクラス。
一発
2025年も被本塁打は25と一発病なのは相変わらず。とはいえゴロ率は2023年36%→24年52%と上がってきており、改善傾向にあるのは間違いない。
Nishiのこぼれ話
2024年オフに地元岩手県花巻市に最新鋭の設備が揃ったトレーニング施設「King of the Hill」をプロデュース。未来のメジャーリーガー育成にも強い関心があるようでインタビューやNoteでの連載でもクレバーな一面を覗かせている。
関連選手:2024年アストロズ先発陣
フランバー・バルデス
ロネル・ブランコ
ハンター・ブラウン
スペンサー・アリゲッティ