アレックス・ブレグマン
HOU(2016-2024)-BOS(2025-)
通算成績 1111試合 .272 1132安打 191本塁打 663打点 42盗塁 fWAR39.7
獲得タイトル:シルバースラッガー賞1回、ゴールドグラブ賞1回
2019年 156試合 .296 164安打 41本塁打 112打点 5盗塁 fWAR8.3
A-Breg
アルトゥーべ、スプリンガー、コレアとともにアストロズ黄金時代の“Core4”としてチームを支えたサード。
2019年にはチーム最多の41本塁打、リーグトップの119四球、出塁率.423と圧巻の成績を残し、MVP投票でも2位にノミネート。
2020年にアストロズサイン盗み問題が発覚してからは、ホームランが毎年20本前後に下がり、サイン盗みの恩恵をかなり受けていたことが浮き彫りに。
他球団ファンからは大ブーイングと完全にヒール役になってしまったが、アストロズファンからは毎年安定して20本塁打、.350前後の出塁率を計算できる不動のサードとして信頼を取り戻していた。
2024年オフにFAになると、当初は総額2億ドルクラスの契約を狙っていると報道され、6年1億5600万ドルのオファーが精一杯だったアストロズとの再契約は絶望的に。
アストロズもムリだと考え、カイル・タッカーをカブスに放出してパレイデスを確保したが、ブレグマンに2億ドルのオファーを出す球団は現れず、アストロズとの再契約の可能性が出てきたが…。
2月12日にレッドソックスと毎年のオプトアウト権付きの3年総額1億2000万ドルの契約を結んだことが発表され、アストロズと袂を分つこととなった。
なお、年平均4000万ドルは内野手としては歴代最高額であるが、正直ブレグマンにそこまでの価値があるかは微妙なところ。
査定に関して
プルヒッター
画像からもよく分かる通り、ブレグマンはかなり極端なプルヒッター。アストロズ時代は右打者に有利なミニッツメイドパークの地の利を活かしてホームランを量産。新天地レッドソックスの本拠地フェンウェイパークはレフトグリーンモンスターが聳えるため、ホームランは減りそうだが、二塁打は爆増しそう。
粘り打ち・選球眼
ブレグマンは2018年、19年と2シーズン連続で四球>三振を達成。K%は2018年からMLBでもトップレベルで、空振りを奪うことが最も困難なスラッガーのひとり。
BB%も2018年から最上位クラスを維持していたが、2024年は下位32%に急落。これは一時的なものであればいいが、選球眼が本格的に衰えていた場合、レッドソックスとの大型契約は失敗になりかねない。
対変化球◯
アストロズサイン盗み問題要素。2019年はチェンジアップ、スライダー、カーブと主要な変化球に対してRun Valueプラス5以上と指標上でもその効力が垣間見れる。
Nishiのひとりごと
ブレグマンの移籍により、アストロズ黄金時代を支えた“Core4”のうち今もチームに残っているのはアルトゥーべひとりだけ。新“Core4*1”のカイル・タッカーもチームを去ったりと、黄金時代の終了が近づいていることに寂しさを感じますね。
*1:アルトゥーべ、ブレグマン、アルバレス、タッカー