アロルディス・チャップマン
CIN(2010-2015)-NYY(2016)-CHC(2016)-NYY(2017-2022)-KC(2023)-TEX(2023)-PIT(2024)-BOS(2025-)
通算成績 796登板 55勝45敗 防御率2.63 1246奪三振 335セーブ 63ホールド fWAR23.0
獲得タイトル:マリアーノ・リベラ賞1回
2016年 59登板 4勝1敗 防御率1.55 90奪三振 36セーブ fWAR2.7
ザ・ミサイル
レッズ時代の2010年9月24日のパドレス戦でMLB歴代最速となる169キロを記録した球史に残る剛腕リリーバー。
チャップマンは常時100マイルの豪速球を武器に2012年からレッズのクローザーに就任。細かい制球に苦しむことはあっても球威で捩じ伏せるスタイルで同年から5シーズン連続で30セーブ以上をクリア。
チャップマンにとって最高のシーズンとなったのは2016年。同年は開幕前に恋人にチャカをぶっ放し、開幕から30試合の出場停止処分を受けるも、復帰後はべタンセス→ミラー→チャップマンの通称“ノーラン・DMC”トリオの勝利の方程式で打者を制圧。
同年チャップマンが所属していたヤンキースは再建期にあったことから、トレードデッドラインでグレイバー・トーレスとのトレードでカブスに移籍。移籍先のカブスでもクローザーを務め、防御率1.01の好成績をマークした。
プレーオフでもチャップマンは13登板とフル回転。ワールドシリーズ最終戦では同点弾を打たれてしまうも、10回にゾブリストが決勝打を放ったことでチャップマンがワールドシリーズ優勝投手に輝いている。
同年オフにはクローザーとしては当時の歴代最高額となる5年8600万ドルでヤンキースに復帰。2度目のヤンキース時代は平均球速が100マイルを割ってしまい*1、2022年のポストシーズンではロースター外にされてしまうなど苦しい展開が目立った。
2023年以降は主にセットアッパーとしてチームを転々。成績こそは2年続けて防御率3点台と全盛期と比較すればイマイチだったが、自慢のスピードはまだまだ健在。
パイレーツ時代の2024年には36歳と普通のピッチャーであれば、衰えが顕著になる年齢にも関わらず169キロをマーク。これは同年ではベン・ジョイスの169.8キロに次ぐ2位のスピードであった。
球種はスラーブ、サークルチェンジ。
査定に関して
奪三振
2016年の奪三振率は13.96!今思えばドクターKの金特をつけても良かったなと。
球速安定
2016年の平均球速は全投手1位の101.1マイル(163キロ)!
全盛期のチャップマンはあまりの突出度ゆえ、MLBの球速ランキングでチャップマンフィルターが設けられるほど。
威圧感
チャップマンはボールをリリースした後に、仁王立ちのような姿勢をとるのが特徴で見た目的にも威圧感抜群。あと、2016年はセーブ成功率92%と非常に優秀で、チャップマンがマウンドに上がった時点でゲーム終了の確定演出になっていた。
*1:それでも158キロ超をマーク