エイドリアン・ベルトレ
LAD(1998-2004)-SEA(2005-2009)-BOS(2010)-TEX(2011-2018)
通算成績 2933試合 .286 3166安打 477本塁打 1707打点 121盗塁 fWAR83.5
獲得タイトル:最多本塁打1回、シルバースラッガー賞4回、ゴールドグラブ賞5回
2004年 156試合 .334 200安打 48本塁打 121打点 7盗塁 fWAR9.7
2000年代最強サードのひとり
サードとしてはMLB歴代4位のrWAR93.5*1を積み上げた史上最高の三塁手のひとり。
ベルトレは1998年に19歳の若さでメジャーデビューした逸材で、2004年にはリーグトップの48本塁打を放ち、シルバースラッガー賞、MVP投票でもバリー・ボンズに次ぐ2位と大ブレイク。
マリナーズ時代はセーフコフィールドの洗礼を受け、期待外れのシーズンが続いたが、2010年にレッドソックスに加入すると打率.321、28本塁打とパワーが蘇り、5年8000万ドルの好契約でレンジャーズに移籍。
ベルトレの全盛期はレンジャーズ時代。レンジャーズでの8年間でrWAR41.1を積み上げ、2度のシルバースラッガー賞、3度のゴールドグラブ賞、3回のオールスター選出と30代半ばとは思えないパフォーマンスを披露。2017年にはMLB史上31人目、ドミニカ出身選手としては初となる3000本安打を成し遂げている。
2024年には得票率95.1%と圧倒的な支持を得て、資格取得1年目で殿堂入り。現在はベースボールユナイテッドのカラチ・モナークスの名誉GMとして、中東での野球普及活動に勤しんでいる。
ベルトレは顔つきこそは強面だが、フットワークの軽さと面倒見の良さには定評があり、ドミニカ出身のアルバート・プホルスが700本塁打を打った試合では誰よりも先にプホルスの元に駆けつけ話題になった。
査定に関して
守備A
ベルトレは卓越したサード守備で知られ、通算でのDRSは歴代1位の200を記録。今回作成した2004年もプラス22と圧巻の数値を叩き出していた。
元チームメイトのイチロー曰く、「彼は守備が上手いからここまでキャリアを続けられた」とのこと。
広角打法
ベルトレは逆方向にも長打を飛ばせることに定評があり、2004年はライト方向に12本塁打をマークしている。
固め打ち
2004年は17回の猛打賞を記録。
初球◯
ベルトレは初球からガンガン振ってくるスタイルで知られ、2004年は初球打率.421、ゼロストライク打率.463をマークしている。
マルチ弾
2004年は7回のマルチ本塁打を記録。
サヨナラ男
2004年は7月23日のパドレス戦と8月20日のブレーブス戦での2試合でサヨナラ本塁打を放っている。
悪球打ち
ベルトレの代名詞と言えるのが、膝立ちでのホームラン。
ベルトレはホームランに出来るゾーンが非常に広く、ボールゾーンに落ちる変化球はこの膝立ちでスタンドに弾き飛ばしている。なお、ベルトレ自身のゾーンが広すぎるが故に三振も少ないが四球も少なく、キャリアを通しての出塁率は.339と打率の割には高くない。
Nishiのひとりごと
ベルトレは頭を触られるとイラつく習性があり、それを逆手にとったチームメイトのエルビス・アンドラスは事あるごとにベルトレの頭をタッチ。
レンジャーズ時代はアンドラスがベルトレの頭を触る→ベルトレがアンドラスに対してブチキレるというパフォーマンスで球場を沸かせ、2010年代のMLB珍プレー集動画では一動画につき必ずベルトレの怒りのパフォーマンスが収録されていた。
関連選手:ベルトレの愉快な仲間たち
同郷の親友 アルバート・プホルス
マリナーズ時代のチームメイト フェリックス・ヘルナンデス
レンジャーズ時代のチームメイト エルビス・アンドラス
*1:fWARでは7位