デニス・エカーズリー
CLE(1975-1977)-BOS(1978-1984)-CHC(1984-1986)-OAK(1987-1995)-STL(1986-1997)-BOS(1998)
通算成績 1071登板 197勝171敗 防御率3.50 2401奪三振 390セーブ fWAR61.8
獲得タイトル:MVP1回、サイ・ヤング賞1回、最多セーブ2回
1990年 63登板 4勝2敗 防御率0.61 73奪三振 48セーブ fWAR3.2
Eck
MLB史上初の100完投300セーブ、史上14人目の100勝100セーブを達成したレジェンドクローザー。
エカーズリーはメジャーデビュー当初は先発として起用され、レッドソックス時代の1978年には20勝、防御率2.99とエース級の成績をマーク。
ところが、1980年代に入ってからは打ち込まれる展開が目立ち、そのストレスからアルコール依存症に追い込まれ、成績がますます悪化という負のスパイラルに陥ってしまった。
転機になったのは、1987年のアスレティックスへの移籍。当時のアスレティックスの監督は名将ラルーサ監督。氏のアドバイスでクローザーに転向すると、翌年の88年にはリーグトップの45セーブ、防御率2.35と大復活。
1990年には50イニング以上投げた投手では当時のメジャー記録となる防御率0.61をマーク。92年にはリーグトップの51セーブを挙げ、サイ・ヤング賞とMVPのダブル受賞を成し遂げた。
晩年はさすがに球威不足で打ち込まれる展開が目立ったが、正確無比なコントロールは色褪せず、98年の引退時点でMLB歴代2位の390セーブを積み上げた。
球種はスライダー、カーブ、Hシンカー。
先発時代はカーブを武器にしていたが、クローザーに転向してからは封印傾向にあったため、変化量は1にとどめた。
査定に関して
コントロールS
エカーズリーの武器はなんといってもコントロール。あまりの精度の高さから「飛んでるムシの尻にも当てることができる」とグース・ゴセージに揶揄されたほど。
ちなみに今回作成した1990年の与四球率は防御率と同じ0.61。
鉄腕
エカーズリーはアルコール依存症にこそ苦しんだが、肩ひじの故障とは無縁。1998年の現役引退時点での登板数は1071で、これは当時のMLB最多記録だった。