マーク・プライアー
CHC(2002-2006)
通算成績 106登板 42勝29敗 防御率3.51 757奪三振 fWAR16.3
獲得タイトル:特になし
2003年 30登板 18勝6敗 防御率2.43 245奪三振 fWAR7.8
ドジャース頼れる投手コーチ
ベンチから鋭い眼光を送る姿でお馴染みのドジャース投手コーチ。
プライアーは2001年にカブスから全体2位で指名され、当時としては最高額の契約金1050万ドルで契約に合意したトッププロスペクト。
メジャー2年目の2003年には平均150キロを超える速球と12-6カーブを武器に18勝、防御率2.43、245奪三振、ナ・リーグの先発投手としてはトップのrWAR7.4と圧巻の成績をマーク。
同年はサイ・ヤング賞投票でも3位にノミネート。ケリー・ウッドとの二枚看板は「シカゴ・ヒート」と呼ばれていたが、翌年以降は肩の故障に悩まされ、25歳で迎えた2006年シーズンを最後にMLBの表舞台から姿を消した。
プライアーの選手生命があまりにも短かった原因は、ダスティ・ベイカー監督による酷使(ベイカー監督は当時、投手を引っ張る傾向にあり、2003年は1試合当たりの投球数が100球以上を超えたゲームが25試合にものぼった)と逆W字型のフォームにあるとされ、今ではプライアーの二の舞を避けるために逆W字型のフォームを矯正する傾向が増えている。
球種はドロップカーブ、スラーブ、サークルチェンジ。
査定に関して
ナチュラルシュート
書籍Guide to Pichersによるとプライアーの速球は普段からシンカー方向にナチュラル変化していたとのこと。ハイライトを見ると確かにシュート回転しているボールの多さに気づかされる。
内角攻め
チームメイトのケリー・ウッドは「ジェフ・バグウェル(強打者)の内角に速球を投げることを恐れない」と恐れ知らずのピッチングを賞賛。
Nishiのこぼれ話
プライアーは2006年にカブスを退団してから2013年までの7年間、MLB復帰を目指してマイナー契約でチームを転々。結果としては復帰出来なかったものの、その間に投球メカニズムを研究し、現在はその知見を活かすべくドジャースの投手コーチとして活躍している。
これはあくまで筆者の想像だが、ドジャースは先発投手を早いイニングで降ろす傾向にあるが、これはプライアー自身が投げすぎで壊れた影響もあると思われる。