チッパー・ジョーンズ
ATL(1993,1995-2012)
通算成績 2499試合 .303 2726安打 468本塁打 1623打点 150盗塁 fWAR84.6
獲得タイトル:首位打者1回、シルバースラッガー賞2回
1999年 157試合 .319 181安打 45本塁打 110打点 25盗塁 fWAR7.1
アトランタの英雄
アトランタ・ブレーブスのフランチャイズプレイヤーとして大活躍した強打のスイッチヒッター。
ブレーブスの大体の球団記録のトップ3にはジョーンズの名が入っており、通算四球数(1512)と通算出塁率(.402)は球団最高記録となっている。
ジョーンズは通算打率3割・300本塁打をクリアした唯一のスイッチヒッターであり、打点でもエディ・マレー(1917打点)に次ぐ1623打点をマーク。「史上最高のスイッチヒッターは誰?」と聞かれたら、ほとんどの有識者がチッパー・ジョーンズかミッキー・マントルを挙げるだろう。
ジョーンズは三振が少ない選球眼の秀でたパワーヒッターとしても恐れられ、キャリアを通して三振(1409)<四球(1512)を達成している。
ジョーンズのベストイヤーは今回作成した1999年。同年は当時のスイッチヒッターとしてのリーグ記録を更新する45本塁打をマーク。これに加えて、シーズン3割・40二塁打・40本塁打・100打点・100得点・100四球・20盗塁を達成した最初の選手となり、オフには65本塁打を放ったマグワイアを差し置いてMVPのタイトルに輝いた。
ジョーンズの唯一のウィークポイントはサード守備。守備指標のTZ(トータルゾーン)は基本マイナスで、1999年はマイナス11にまで落ち込んだ。ブレーブス首脳陣も流石に厳しいと判断し、2002年からはレフトにコンバート。
なお、ジョーンズは2004年から再びサードに復帰。すると30代半ばにも関わらず守備面が大幅に向上し、2008年にはDRSプラス10の好成績を記録している。
2018年には得票率97.2%と絶大な支持を受け、有資格1年目で殿堂入りを実現。この97.2%という数字はサードとしてプレーしたメジャーリーガーの中ではジョージ・ブレットの98.2%に次ぐ2位の得票率となっている。
査定に関して
盗塁B
ジョーンズの走力は並レベルと言われているが、1999年は積極的に盗塁を仕掛け25盗塁をマーク。成功率も89%と非常に優秀だった。
サヨナラ男
1999年9月17日のエクスポス戦10回裏にサヨナラホームラン。また、この年のジョーンズは延長戦に入ってからの打率は5割と驚異的な勝負強さを発揮していた。
Nishiのこぼれ話
「チッパー」はニックネームで本名はラリー・ジョーンズ。本人はラリー呼びを嫌がっており、それを知った敵チームのファンは「ラリー」とヤジを飛ばしていたのだとか。