ゲイリー・カーター
MON(1974-1984)-NYM(1985-1989)-SF(1990)-LAD(1991)-MON(1992)
通算成績 2295試合 .262 2092安打 324本塁打 1225打点 39盗塁 fWAR69.4
獲得タイトル:打点王1回、シルバースラッガー賞5回、ゴールドグラブ3回
1982年 154試合 .293 163安打 29本塁打 97打点 2盗塁 fWAR8.4
Kid
オールスター出場11回を誇る1980年代最強のキャッチャー。
カーターは攻守ともに隙のない名捕手。キャッチャーという負担が大きいポジションにも関わらず毎年150試合マスクを被れる頑丈さもアピールポイント。カーターはキャッチャーとして2056試合に出場しており、これはキャッチャーとしては歴代4位の数字である。
また、リードやリーダーシップなど司令塔として求められる能力も秀でており、メッツ時代の86年にはチームをミラクルメッツ以来の世界一に導いている。メッツも高いキャプテンシーを評価し、翌年にカーターをチーム2代目のキャプテンに任命している。
カーターは2003年に有資格6年目にして殿堂入り。カーターは当初、モントリオール・エクスポスの選手として殿堂入りを望んでいたようだが、エクスポスが消滅しようとしていたことや、メッツ時代の活躍を考慮してメッツのキャップを被って殿堂入りすることとなった。
カーターはセイバーメトリクス的観点からも非常に優れたキャッチャーであると評価されており、rWAR70.1はキャッチャーとしてはジョニー・ベンチ(75.1)に次ぐ数字である。
カーターは2011年に脳腫瘍を発症。懸命な治療虚しく翌年の2012年に57歳の若さでこの世を去っている。
査定に関して
対左B
82年の左右別成績は
・対右投手:打率.283、OPS.840
・対左投手:打率.318、OPS1.022
と左投手にかなり強かった。
肩A・送球B
カーターは強肩キャッチャーとしても知られ、1978年から6シーズン連続で盗塁阻止率4割オーバー。1982年も盗塁阻止率.405と優秀だった。
逆境◯
ビハインド打率は.352、OPSも1.012。
対変化球◯
カーターはハイライトを見ていても変化球をうまく捌いている印象で、vsPower/Finesse Pitchersを見てもvs Power打率が.243に対して、vs Finesse打率が.314と三振が少ない技巧派ピッチャーに強いことが分かる。
マルチ弾
1982年は3回のマルチ本塁打を記録。