マイク・シュミット
PHI(1972-1989)
通算成績 2404試合 .267 2234安打 548本塁打1595打点 174盗塁 fWAR106.5
獲得タイトル:MVP3回、本塁打王8回*1、打点王4回、シルバースラッガー賞6回、ゴールドグラブ賞10回、ルー・ゲーリック賞1回
1980年 150試合 .286 157安打 48本塁打 121打点 12盗塁 fWAR9.0
史上最高のサード
「歴代最高のサードは誰?」という話題で満場一致で名前が上がるのが今回作成したマイク・シュミット。
シュミットはサードとしては破格のパワーの持ち主でキャリア通算でサードとしては歴代最多の548本塁打をマーク。また、本塁打王のタイトルを8回も獲得しており、これはナ・リーグ記録。
ディフェンス面では強肩を武器に圧倒的な守備範囲を誇り、ゴールドグラブ賞を10度獲得。守備指標のトータルゾーンでも通算でプラス130と素晴らしい数字を積み上げている。
キャリア通算のrWAR/fWARはそれぞれ106.9/106.5でこれはどちらもサードとしては歴代トップの数字。rWARでは2位のエディ・マシューズに10.9差とダントツ。また、全選手の中でも25位(ライブボール以降では17位)につけている。
また、シュミットはフィリーズのフランチャイズプレイヤーでもあり、出場試合、本塁打、打点、四球、三振などのフランチャイズレコードを保持している。ちなみに、シュミットが放った548本塁打はフランチャイズプレイヤーとしての歴代最多記録なのだそう。
現役時代に圧巻の成績を残したシュミットは引退後、有資格1年目に得票率96.5%と圧倒的な支持を得て殿堂入りを実現。1997年には全米野球記者協会主催の歴代ベストナインを決める企画“MLB All Time Team”にてサードの一番手に選ばれている。
査定に関して
アーチスト
シュミットの本塁打は特大アーチタイプ。
1974年6月10日のアストロズ戦では打球があまりにも高く上がり、アストロドームの天井(117メートル)に吊り下げられたスピーカーに直撃。ボールはそのままセンターにポテンと落下し、シングルヒットになってしまった。尚、
翌日シュミット対策でスピーカーの位置が変更されたのだとか。
威圧感
キャリア通算で201敬遠。リーグ最多敬遠も2度あった。
アウトコースヒッター
シュミットのバッティングフォームは、カブスのマット・ショウみたく、投手にユニフォームの背番号が見えるほど背を向ける独特なスタイル。
加えて、バッターボックスのかなり後方に立っていたため、内角には非常に投げづらく必然的にシュミットが得意とするアウトコースに投げざるを得なくなった。
マルチ弾
今回作成した1980年は5回のマルチ本塁打を記録。
また、シュミットは1976年4月17日のカブス戦で1試合4本塁打と大暴れ。
三振
ホームラン狙いのバッティングの弊害か、シュミットは三振が非常に多く、シーズン3桁三振は当たり前。
1975年にはリーグワーストの180三振と一人だけフライボールレボリューション時代のバッターのような三振数を記録してしまっている。
*1:ナ・リーグ最多記録