ローリー・フィンガーズ
OAK(1968-1976)-SD(1977-1980)-MIL(1981-1985)
通算成績 944登板 114勝118敗 防御率2.90 1299奪三振 341セーブ fWAR27.4
獲得タイトル:MVP1回、サイ・ヤング賞1回、最多セーブ3回
1976年 70登板 13勝11敗 防御率2.47 113奪三振 20セーブ fWAR3.2
元祖クローザー
サルバドール・ダリを彷彿とさせる先端がくるりとカールした口髭が特徴のリリーバー。
フィンガーズはブルース・スーターとともにクローザーの草分け的存在として知られ、最初の300セーブ達成者でもある。
フィンガーズがプレーしていた70年代は、基本的にリードしている展開であれば、最後まで投げ切るのがセオリーであり、リリーバーがマウンドに上がるのは大抵負け試合か、大ピンチの火消しの時だけ。
フィンガーズ以前はクローザーと言える存在はホイト・ウィルヘルムやスチュ・ミラーくらいしかおらず、彼らも20セーブ上げれるかどうかのレベル。
そんな中、フィンガーズは勝ちゲーム終盤のピンチの場面でマウンドに上がり、9回まで投げるという起用法のおかげで毎年安定して20〜30セーブをマーク。回またぎこそはあったものの、それは現在のクローザーの起用法に近く、フィンガーズが元祖クローザーと言われる所以である。
フィンガーズのベストイヤーは1980年。この年は、ブルワーズの守護神としてリーグ最多の28セーブを記録。防御率は1.04とほとんど打たれず、チームも地区優勝を果たしたことが評価され、リリーバーとしてMVPに輝いた最初の投手になった。
現役引退後は、元祖クローザーとしての活躍が評価され、1992年に殿堂入り。フィンガーズの背番号34はアスレティックスとブルワーズの永久欠番に指定されることとなった。
球種はスライダー、フォーク、シンキングツーシーム。
査定に関して
ナチュラルシュート&ゴロピッチャー
フィンガーズは速球がナチュラルに沈む生粋のグラウンドボールピッチャー。
Nishiのこぼれ話
フィンガーズの趣味はメジャーリーガーのカード収集。2024年には山本由伸のサインカードを引き当て、ちょっとしたニュースになった。
フィンガーズ本人も積極的にサインカードを書いており、レジェンド選手の割には格安でサインカードが流通している。