ロッド・カルー
MIN(1967-1978)-CAL(1979-1985)
通算成績 2469試合 .328 3053安打 92本塁打 1015打点 353盗塁 fWAR72.3
獲得タイトル:MVP1回、首位打者7回、ロベルト・クレメンテ賞1回、新人王
1977年 155試合 .388 239安打 14本塁打 100打点 23盗塁 fWAR8.6
パナマの安打製造機
1969年から15シーズン連続で3割をマーク、7回の首位打者に輝いた「パナマの安打製造機」。
カルーはパナマの出身で、10代の頃にニューヨークに移住。
高校では本格的に野球をしていなかったが、64年に地元の野球チームに入ると高い流し打ちの技術で頭角をあらわし、同年ツインズとマイナー契約。
カルーは67年にメジャーデビューを果たすと、ルーキーながら打率.292とハイアベレージを残し、新人王を受賞。
69年には打率.332で首位打者に輝くと、ここから15シーズンで3割を記録。
1972年からは4シーズン連続で首位打者に輝き、1977年には57年のテッド・ウィリアムズ以来*1の最高打率となる打率.388をマーク。
同年に放った239安打は、2001年にイチローに更新されるまで、1930年以降では最多の安打数であり、これはMLB歴代でも12位の記録。オフには初のMVPにも選ばれている。
カルーは79年に当時の球団社長の差別的発言に激怒し、トレードでカリフォルニア・エンゼルスに移籍。エンゼルスでは首位打者こそ輝けなかったが、79年から5シーズン連続で3割をマークし、85年には通算3000安打を達成。
カルーのMLB通算3056安打は2017年にイチローに破られるまで、アメリカ以外の地域出身のメジャーリーガーの最多記録となっていた。
カルーは1991年に有資格1年目でパナマ出身選手として、史上初の殿堂入りを果たし、翌年からはエンゼルスの打撃コーチとして活躍。
査定に関して
走塁A
1977年はリーグ最多の16三塁打を記録。
固め打ち
1977年はのべ29試合で猛打賞。1試合4安打以上も8回記録している。
バント◯・内野安打
カルーは俊足を活かしたバントヒットの名手。
ホーム突入
カルーは1969年にライブボール時代以降におけるMLB最多タイ記録となる7回のホームスチールを達成。
満塁男
1977年は満塁のシチュエーションで打率.438、OPS1.226と大暴れ。
*1:同年のウィリアムズの打率は.388