トッド・ヘルトン
COL(1997-2013)
通算成績 2247試合 .316 2519安打 369本塁打 1406打点 37盗塁 fWAR54.9
獲得タイトル:首位打者1回、打点王1回、シルバースラッガー賞4回、ゴールドグラブ賞3回
2000年 160試合 .372 216安打 42本塁打 147打点 5盗塁 fWAR8.3
クアーズの覇者
コロラド・ロッキーズ一筋17年。出場試合数、安打数、本塁打数など数々の球団記録を樹立したフランチャイズプレイヤー。
ヘルトンは打球が飛びやすいクアーズフィールドの恩恵もあり、ルーキーイヤーの98年から8シーズン連続で打率.315、20本塁打以上をマーク。
2000年には9月まで打率.390近辺とバットが火を吹き、最終的に打率.372で首位打者のタイトルを獲得。
また、同年はMLB歴代4位、ナ・リーグでは歴代2位の103長打を記録。これにより、ヘルトンはナ・リーグの選手としては初の同一シーズンに200安打・40本塁打・100打点・100得点・100四球・100長打を記録した選手となった。
この活躍を受け、ロッキーズフロントはヘルトンに長期契約を持ちかけ、最終的に9年1億4150万ドルの大型契約で契約延長に成功。
現在では比較的お手軽価格に見えるが、当時としては1億ドルプレイヤーがAロッド、ケビン・ブラウンくらいしかおらず、比較的スモールマーケットのロッキーズとしては思い切った投資となった。
ヘルトンは2001年も絶好調。同年はキャリアハイとなる49本塁打を放ち、MLBでは史上3人しかいない2年連続100長打(105長打)を記録している。
2005年まではMLB屈指のファーストの一人として、アルバート・プホルスとタイトルをめぐり熾烈な争いを演じてきたが、2006年以降は故障の影響でパワーダウン。
それでもアベレージを残せる高いコンタクト能力は健在で、2013年には通算2500安打を達成。ヘルトンは同年をもって現役引退を発表し、引退試合では見事ホームランで有終の美をを飾った。
ヘルトンは2019年に殿堂入り投票の対象に入ったが、初年度は16%と得票率は伸び悩んだ。これは「ヘルトンがクアーズフィールドの恩恵を受けたから」と過小評価する記者が多かったせい。
ところが、実際にはキャリア通算でアウェイでも打率.287・OPS.855とよく打っており、こうした事実や2020年に同じくクアーズフィールドでプレーしたラリー・ウォーカーが殿堂入りしたことが追い風になり、2024年に得票率79%で見事殿堂入りを果たした。