オースティン・ライリー
ATL(2019-)
通算成績 719試合 .272 742安打 153本塁打 429打点 5盗塁 fWAR18.5
獲得タイトル:シルバースラッガー賞2回
2022年 159試合 .273 168安打 38本塁打 93打点 2盗塁 fWAR5.9
Ocho
2021年から3シーズン連続でシーズン30本塁打を記録した強打のサード。
ライリーは2015年にブレーブスから1巡目(全体41位)で指名され、2018年にはトップ100プロスペクトに選ばれた逸材。
ライリーは2019年にメジャーデビュー。同年はメジャーデビューから19試合で9本塁打とロケットスタート。シーズン終盤は故障や変化球への対応に脆さを見せ、ホームラン量産とはならなかったが、80試合で18本塁打とトッププロスペクトの片鱗を見せつけるシーズンとなった。
2021年には課題とされていた変化球へのアプローチが改善され、リーグ5位の打率.303、リーグ10位の33本塁打と大ブレイク。
ポストシーズンでも打率.277、2本塁打をマークし、ブレーブスのワールドシリーズ制覇に貢献。オフには初のシルバースラッガー賞を受賞と最高のシーズンをおくった。
ライリーは2022年もブレーブスの中軸としてホームランを量産。同年の8月にはブレーブスの球団記録となる10年2億1200万ドルの大型契約に合意し、フレディ・フリーマンにかわるブレーブスの顔としての役割を担うことに。
同年はキャリアハイとなる38本塁打に加え、サード守備でもDRSプラス6とまずまずの数値を残し、2021年の成績はフロック*1でないことを証明。球界を代表するサードの仲間入りを果たした。
2023年も37本塁打を放ち、自身2度目のシルバースラッガー賞に輝くなど順調にキャリアを伸ばしていたが、2024年は胸郭筋を痛めた影響か前半戦は12本塁打とスロースタート。後半戦に入り28試合で7本塁打とようやく調子が上がってきた矢先、死球で右手を骨折し、シーズン終了。
2025年は6月21日時点で打率.274、11本塁打とまずまずのバッティング。K %が全体下位8%に沈むなど各種打撃指標が悪化しているのは気がかりだが、故障さえなければ25〜30本塁打は見込めそう。
査定に関して
守備C
ライリーは各種守備指標の乖離が大きい選手。2022年はDRSこそプラス6とまずまずだったが、OAAはマイナス7、UZRもマイナス7.9と微妙な数字に沈んでいる。
チャンスF
2022年は得点圏打率.247とチャンスでのアプローチはイマイチ。
対左B
2022年は左投手に対して打率.329、OPS1.084とよく当たっていた。
初球◯
ライリーは浅いカウントからガンガン打ちに行くタイプ。2022年も初球打率.391、OPS1.188、ゼロストライク打率.387、13本塁打、OPS1.207と初球に強かった。
チャンスメーカー
リードオフイニング打率は.339、OPS1.047と優秀。
ローボールヒッター
ライリーは画像のようにベルトより下のゾーンが得意。
対変化球◯
2022年はBreakingに対して打率.282、Offspeedも.273と変化球への対応は◎
Run Valueではスライダーに対してプラス18、カーブに対してプラス12をマークしている。
サヨナラ男
2022年7月10日のナショナルズ戦にて延長12回に試合を決めるサヨナラ安打を記録。
調子極端
ライリーは毎月コンスタントにホームランを量産するタイプではなく、特定の月に一気に打つタイプ。2022年も7月に11本塁打、打率.423とメッタ打ちしていた。
*1:2021年はBABIPが.368とやたら高く、当時は一部メディアから運が良すぎと指摘されていた