ジョシュ・ドナルドソン
OAK(2010、2012-2014)-TOR(2015-2018)-CLE(2018)-ATL(2019)-MIN(2020-2021)-NYY(2022-2023)-MIL(2023)
通算成績 1383試合 .261 1310安打 279本塁打 816打点 40盗塁 fWAR46.5
獲得タイトル:MVP1回、最多打点1回、シルバースラッガー賞2回、フィールディング・バイブル賞1回
2015年 158試合 .297 184安打 41本塁打 123打点 6盗塁 fWAR8.7
Bringer of Rain
4度のシーズン30本塁打、2015年にはMVPに輝いた2010年代最強サードのひとり。
ドナルドソンは元キャッチャー。メジャー昇格後、当時のアスレティックスのチーム事情によりサードにコンバートされると2013年に打率.301、24本塁打と大ブレイク。
ブルージェイズに移籍した2015年は開幕からホームランを量産し、6月末の時点で18本塁打をマーク。ブルージェイズファンを中心に「ドナルドソンをオールスターへ」キャンペーンが展開され、最終的に1400万票という記録的な支持を集め、オールスターにスタメン出場を果たした。
ドナルドソンは後半戦も調子を落とすことなく、最終的にリーグ3位の41本塁打、リーグ最多の123打点をマーク。オフにはブルージェイズの地区優勝の原動力になったことや、球団記録となるfWAR8.7を叩き出したことなどが評価され、マイク・トラウトを抑えてMVPに選ばれている。
その後、2021年までは故障に苦しみながらもリーグ屈指の強打者という立ち位置を維持していたが、ヤンキースに加入した2022年以降は衰えが隠せなくなり、2023年シーズン途中にDFA。マイナー契約で加入したブルワーズでも打率.169と全く打てず、同年をもって現役を退いた。
査定に関して
チャンスB・決勝打
ドナルドソンはチャンスに強いクラッチヒッター。
2015年は得点圏打率.353、High Leverageシチュエーションでも打率.355とよく当たっていた。
肩A・守備C・送球F
ドナルドソンは元キャッチャーということもあり、なかなかの強肩。
フィールドディングもボールをとるまでは非常に上手いが、スローイングにやや難があり、2015年も悪送球で13失策。そのため同年はUZRこそ9.2とメジャートップクラスの数字を残しながらDRSはマイナス3とイマイチな数字に落ち着いてしまった。
広角打法
ドナルドソンと言えば広角打法。2015年は逆方向に7本塁打を放っている。
対ストレート◯
ドナルドソンは速球に強く、2015年は速球系(フォーシーム、シンカー)に対して打率.339、32本塁打と快音を響かせた。
サヨナラ男
2015年は3度のサヨナラ本塁打、1本のサヨナラ安打とのべ4回のサヨナラ打を記録と一打逆転のシチュエーションにめちゃくちゃ強かった。
Nishiのこぼれ話
ドナルドソンのニックネーム“ブリンガー・オブ・レイン”は雨男という意味ではなく、お気に入りの歴史ドラマ「スパルタカス」の主人公のニックネームにちなんでとのこと。
なお、ドナルドソンは晩年、審判の微妙なジャッジに対してTwitterで激昂したり、ティム・アンダーソンに対して差別的発言を吐いたり、ゲリット・コールに粘着物質を使っていると糾弾したりと“ブリンガー・オブ・トラブル”(トラブルをもたらす者)化していた。