ジェイコブ・ミジオロウスキー
MIL(2025-)
2025年(6月26日時点) 3登板 3勝0敗 防御率1.13 19奪三振 fWAR0.4
デグロム2世
最速165キロ*1の豪速球と最速156キロの超高速スライダーを操るブルワーズの次世代エース候補。
2025年開幕時点ではブルワーズ傘下4位のプロスペクト。スカウティングレポートでは三振も四球も多いリリーバーで、将来像は右のジョシュ・ヘイダーという位置付け。
正直筆者も全く注目していないピッチャーであったが、6月12日にメジャー昇格を果たすとカーディナルス打線相手に5回ノーヒット無失点と鮮烈デビュー。
2登板目のツインズ戦でも6回までノーヒットを継続し、MLB記録となるメジャーデビューから11イニングノーヒットという偉業を達成。この快投により「これはホンモノだ!」とその名をMLBファンに一気に知らしめた。
6月26日には昨年の新人王ポール・スキーンズとの投げ合いが実現。
ミジオロウスキーとスキーンズは、
・常時160キロ超のフォーシーム
・150キロを超えるオンリーワンな変化球(ミジオロウスキー:超高速スライダー/スキーンズ:スプリンカー)
・同じ23歳
と被る部分が多く、試合前から多くのMLBファンが「新たなライバル関係」と注目。
結果的にはミジオロウスキーが5回無失点、スキーンズが4回4失点とミジオロウスキーに軍配が上がった。
デビューは6月と遅めだったが、ナ・リーグの新人王争いは絶対的存在がおらず*2、昨年のスキーンズのように快投を続けられれば、ミジオロウスキーが新人王に輝く可能性もゼロではない。
球種はHスライダー、パワーカーブ、サークルチェンジ。
ミジオロウスキーのスライダーは平均94.5マイル(152キロ)と普通のピッチャーの速球くらいのスピードを誇り、変化も画像のようにカッターのような軌道を描く。
当初はHスライダーで作成しようと思っていたが、スキーンズにオリ変をつけたこともあり、その対比という意味合いも込めてカットボールをベースにしたオリ変で再現。
査定に関して
奪三振
登板数が少ないため参考程度に過ぎないがK%は34.5%とMLBトップクラスの数字。マイナー通算でも奪三振率12.33と非常に高く、メジャーでも10オーバーが期待できる。
球持ち◯
ミジオロウスキーのExtensionは7.6 とMLB最高クラス。
球速安定
平均球速は99.6マイル。これはMLB上位1%の数字で、先発では現状トップ。
荒れ球・四球
ミジオロウスキーはマイナー時代から制球に課題があり、マイナー通算の与四球率は5.39と大荒れ。メジャーでも3.93と改善傾向にあるようだが、イマイチな数字。
関連選手:ライバル関係⁉︎
ポール・スキーンズ