ジャンカルロ・スタントン
MIA(2010-2017)-NYY(2018-)
通算成績 1649試合 .257 1551安打 429本塁打 1103打点 42盗塁 fWAR42.7
獲得タイトル:MVP1回、本塁打王2回、打点王1回、シルバースラッガー賞2回、ハンク・アーロン賞2回
2017年 159試合 .281 168安打 59本塁打 132打点 2盗塁 fWAR6.4
マイアミの怪物スラッガー
現役選手としては最多となる429本塁打を放っている怪物スラッガー。
スタントンはマイナー時代から球界トップクラスのプロスペクトとして注目された逸材で、2010年にマーリンズの選手としては2番目に若い20歳212日でメジャーデビュー。
スタントンはルーキーイヤーから同年の新人としてはトップとなる22本塁打を放ち、翌年には34本塁打と球界屈指の長距離砲として台頭。
2014年には37本塁打でナ・リーグの本塁打王に輝くなどMLBトップクラスのパワーを誇る一方で、とにかく故障が多く、なかなか本領発揮とはいかずファンをやきもちさせていた。
スタントンにとってのキャリアハイは2017年。同年は開幕から故障とは無縁で、8月にはマーリンズの月間記録となる18本塁打とアーチを量産。最終的に2位のベリンジャーとは20本差をつける59本塁打で自身2度目の本塁打王のタイトルを獲得。
オフにはジョーイ・ボットーとわずか2ポイント差という激戦を制し、MVPにも輝いている。
スタントンは2014年オフに当時のMLB記録となる13年3億2500万ドルの大型契約を結んでいたが、スモールマーケットのマーリンズとしては高額年棒がネックとなり、MVPを獲得した直後にヤンキースへトレードされ、当時はかなりの話題になった。
ちなみに同年のマーリンズ外野陣はスタントン、オズナ、イエリッチとマーリンズの球団史に残る豪華な布陣だったが、翌年には全員が別のチームでプレーするという珍事が発生していた。
ヤンキース時代は故障を避けるためDHとして起用されたが、2019年以降は故障ラッシュに見舞われ、毎年どこかしらを痛めて故障者リスト入りしてしまっている。
また、2022年からはコンタクト能力が著しく低下し、2023年にはキャリアワーストの打率.191に沈んでしまった。
査定に関して
走力C
ヤンキース時代のスタントンは巨人の大城を彷彿とさせるドスドス走りで、スプリントスピードはMLBワーストクラス。
そのため走力Gのイメージがあるが、マーリンズ時代はスプリントスピードがMLB上位30%に入るなどそこそこのスピードを誇っていた。
守備C
最近のスタントンはDH専のイメージが強く、守備もイマイチそうだが、2017年にDRSプラス11をマークするなどマーリンズ時代はファインプレーが光っていた。
広角打法
スタントンといえば広角打法。2017年も逆方向に8本塁打を放っている。
初球◯
2017年は初球打率.475、OPS1.492と驚異的な初球打率を誇った。
インコースヒッター


画像のように得意コースはインコース。
ラインドライブ
スタントンはMLBトップクラスの打球速度の弾丸ライナーで知られ、2018年にはスタットキャスト史上最速となる打球速度196キロの本塁打をスタンドに叩き込んでいる。
対ストレート◯
2017年は速球系に対して打率.311、36本塁打をマーク。
同年から導入されたRun Valueでもフォーシームに対してプラス22をまマークしている。
マルチ弾
2017年はのべ10回のマルチ本塁打を記録。