マット・ケンプ
LAD(2006-2015)-SD(2015-2016)-ATL(2016-2017)-LAD(2018)-CIN(2019)-COL(2020)
通算成績 1750試合 .284 1808安打 287本塁打 1031打点 184盗塁 fWAR25.7
獲得タイトル:最多本塁打1回、最多打点1回、シルバースラッガー賞2回、ゴールドグラブ賞2回
2011年 161試合 .324 195安打 39本塁打 126打点 40盗塁 fWAR8.6
The Bison
バイソン🦬のニックネームで知られる5ツールプレイヤー*1。
キャリアハイの成績を残した2011年は本塁打・打点の二冠王に輝き、打率もリーグ3位、盗塁もリーグ2位とあわや打者主要タイトル総なめの大活躍。
本塁打と盗塁の両方でトップ2に入ったのは1963年のハンク・アーロン以来の偉業で、ドジャースの選手としては初の30-40(30本塁打・40盗塁)を達成した選手となった。
ケンプの無双ぶりに対しては敵将も絶賛するレベルで、当時のジャイアンツの監督であるボウチー氏も「走攻守全てを兼ね備えたコンプリートプレイヤー」と褒め称えていた。
オフにはシルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞、ハンク・アーロン賞に輝いたが、肝心なMVP争いではケンプと同じくトリプルスリーを達成したライアン・ブラウンに敗北。
のちにライアン・ブラウンはドーピングをしていたことが発覚し、ケンプは「ブラウンのMVPは剥奪されるべきだ」と激怒していた。
ケンプは2011年オフにドジャースと8年総額1億6000万ドルで契約延長。ドジャースの顔としての活躍が期待されたが、2012年以降は故障に苦しみスケールダウン。
2015年にパドレスに移籍して以降は、コンテンダーのチームを転々。2018年には4シーズンぶりにドジャース復帰を果たし、打率.290、21本塁打とまずまずの成績を残したが同年オフにレッズに放出されてしまった。
査定に関して
対左B
対左投手に対して打率.341、OPS1.142の好成績をマーク。
広角打法
2011年はセンター方向に28本塁打を記録。センター方向にこれだけ打てる右打者はなかなかお目にかからない。
初球◯
初球打率は.491、ゼロストライク打率も.475と高め。
対ストレート◯
ケンプはキャリアを通して速球に強く、2011年も速球系に対して打率.360をマーク。
満塁男
2011年は満塁のシチュエーションで打率5割と当たっており、グランドスラムも1本放っている。
サヨナラ男
2011年は4月17日のカーディナルス戦、4月21日ブレーブス戦、8月27日のロッキーズ戦とのべ3試合でサヨナラ本塁打を記録。
*1:ケンプはゴールドグラブ賞に2回輝いていることから分かるように全盛期は守備の名手と見做されていたが、実際は通算DRSマイナス133とむしろ下手な部類。