エドウィン・ディアス

SEA(2016-2018)-NYM(2019-2022,2024-)
通算成績 458登板 22勝33敗 防御率3.00 741奪三振 225セーブ 23ホールド fWAR13.4
獲得タイトル:最多セーブ1回、マリアーノ・リベラ賞1回、トレバー・ホフマン賞1回
2022年 61登板 3勝1敗 防御率1.31 118奪三振 32セーブ 4ホールド fWAR3.0
Narco
160キロを超える剛速球と切れ味バツグンのスライダーのコンビネーションで三振の山を築く本格派クローザー。
ディアスはルーキーイヤーからマリナーズの守護神としてフル回転。
2018年には前半戦だけで36セーブをマークし、最終的に2008年にKロッドがマークしたシーズン62セーブに次ぐ、57セーブを記録し、最多セーブのタイトルを獲得。
ディアスは2018年オフにロビンソン・カノーとセットでメッツに移籍。メッツ加入1年目の2019年はキャリアワーストの15被弾を浴び、防御率5.59と大炎上。
同時加入したカノーも不振に苦しんだため、失敗トレードと不安視されたが、翌年以降は復調。
FAイヤーの2022年にはスライダー主体のピッチングに切り替えたことが功を奏し、キャリアハイとなる防御率1.31、60イニング以上投げた投手としてはシーズン最高となる奪三振率17.1をマーク。同年はFIPでも0.90、6月以降はFIP0.00と圧倒的な制圧力を誇り、トレバー・ホフマン賞に輝いた。
ディアスはFAイヤーに最高の成績を残したことで、オフにはリリーバーとしての史上最高額となる5年総額1億200万ドルでメッツと再契約。
大型契約1年目の2023年はWBCで右膝を故障し、シーズン全休に。故障から復帰した2024年は平均球速が2マイルほど下がり、防御率3.52と支配力に陰りが見られたが、2025年は前半戦を防御率1.66の好成績と復活。
ディアスは31歳を迎えた2025年7月の時点で通算244セーブをあげており、順調にいけば300セーブクラブ入り、故障さえなければ400セーブクラブ入りの可能性を残している。
球種はスライダー。
ディアスのスライダーは変化量こそは大きくないが、被打率.114、Run Valueプラス19と破壊力は抜群。今回は総変化量を上げるために縦横のスライダー2種類で再現。




査定に関して
ドクターK
60イニング以上投げた投手としては歴代最高の奪三振17.1、全投手トップのK%50.1を讃えて。
球速安定
2022年は平均球速が99.1マイル(159キロ)。
球持ち◯
ディアスは躍動感のあるサイドハンドから豪速球を投げ込むスタイルから球持ちが非常に良く、ExtensionもMLB上位1%に入っていた。
ナチュラルシュート
速球はかなりシンカー方向に曲がる伸びシュート系。
威圧感
この年のディアスはFIP0.90、WHIP0.84と打ちこめる要素が全くなく、ティミー・トランペットが奏でる登場曲Narco(ナルコ)は対戦相手からすればゲームエンドを知らせる悪夢のBGMとしてシティ・フィールドに鳴り響いた。
Nishiのこぼれ話
ディアスの弟、アレクシスもメジャーリーガー。アレクシスは2023年に37セーブを上げるなどクローザーとして活躍していたが、2025年は6登板で防御率12.00と絶不調。現在はドジャース傘下の3Aでプレーしている。