フェリックス・バティスタ

BAL(2022-2023,2025)
通算成績 121登板 12勝2敗 防御率1.85 198奪三振 48セーブ 14ホールド fWAR4.2
獲得タイトル:マリアーノ・リベラ賞1回
2023年 56登板 8勝2敗 防御率1.48 110奪三振 33セーブ 1ホールド fWAR2.8
The Mountain
マウンテンのニックネームで親しまれる身長2メートル越えの巨漢クローザー。
バティスタは2012年にマーリンズとマイナー契約を結ぶも、2015年に成績不振で解雇。約1年間の無所属期間を経て2016年にオリオールズとマイナー契約を結び、そこからメジャーに這い上がってきた苦労人。
ルーキーイヤーの2022年は開幕時点で無名のリリーバーであったが、160キロ中盤をコンスタントに記録する豪速球とスプリットを武器にメキメキと頭角を表し、シーズン後半からはクローザーに就任。
メジャー2年目の2023年は開幕から三振の山を築き、奪三振率は16.23と驚異的な数字をマーク。8月末の時点で33セーブ、チームも優勝争いと最多セーブのタイトルを十分に狙えるピッチングをしていたが、右肘を痛めシーズン終了。
バティスタは結局トミー・ジョン手術を受けることになり、2024年はリハビリに専念。
2025年は開幕からオリオールズのクローザーに復帰。前半戦は防御率2.41とまずまずの成績で折り返したが、速球のスピードは全盛期よりも2マイルほど落ちており、球威でゴリ押せなくなったからか、ただでさえ低かったBB%はMLBワーストクラスの14.8にまで悪化。
チームも開幕時点では優勝候補と言われながらも、蓋を開けてみれば最下位を独走。このまま行くとトレードデッドラインでは売り手に回ることは確実であり、トレード相手次第ではバティスタをコンテンダーに放出する可能性も高そうだ。
球種はフォーク、Vスライダー。
バティスタのスプリットは平均球速88マイルと速球のスピードの割には遅め。オリ変にするか悩んだが今回はフォークで代用。
スプリットの評価はルーキーイヤーから一貫して高く、2023年も被打率.122、Run Valueプラス7と優秀だった。
また、バティスタの速球は握りがツーシーム系のためシンカーに分類されているが、軌道は速球そのもの。



査定に関して
荒れ球
バティスタは純粋な与四球率を見ると3.8とそれほどノーコンではなさそうだが、実際の投球はかなり荒れており、2023年もBB%はMLB下位17%に沈んでいる。