ロベルト・オスナ

TOR(2015-2018)-HOU(2018-2020)-メキシカンリーグ(2021-2022)-ロッテ(2022)-ソフトバンク(2023-)
MLB通算成績 314登板 14勝18敗 防御率2.74 348奪三振 155セーブ 10ホールド fWAR8.9
獲得タイトル:最多セーブ1回
2019年 66登板 4勝3敗 防御率2.63 73奪三振 38セーブ fWAR1.6
No Panic
NPB史上歴代最高額となる4年総額40億円超の大型契約を手にしたMLBの元セーブ王。
オスナはブルージェイズ傘下時代からプロスペクトランキングのトップ100にノミネートされた逸材。2015年にブルージェイズの投手としては歴代最年少の20歳と60日でメジャーデビューを果たすと、シーズン中盤からクローザーに就任し、20セーブを挙げる大活躍。
ここからオスナはクローザーとしての最年少を記録を次々と更新し、2018年にはMLB史上最年少(23歳)で通算100セーブに到達。
順調なキャリアを歩んでいたオスナだったが、同年5月にDV容疑で逮捕され、75日のシーズン出場停止処分を受けることになり、イメージは悪化。トレードデッドラインではアストロズに移籍し、再びクローザーに復活したが、ダーティな経歴の選手を勝利のためになりふり構わず獲得したジェフ・ルーノウGMには批判が殺到し、オスナも大ブーイングを浴びることに。
2019年はシーズンを通してクローザーの役割を全うし、アストロズのクローザーとしては2008年のホセ・バルベルデ以来となる最多セーブのタイトルを獲得。
オスナは2019年に24歳の若さで通算150セーブをクリアし、将来的には300セーブを超える可能性も出てきたが、2020年に右肘を故障。球団からはトミー・ジョン手術を勧められたが、2度目の手術は避けたいという意向もあってこれを拒否。オフにはFAになったが、右肘の状態や過去のDV事件を不安視する声もあり、2021年はMLB契約を得られず。
オスナは2021年からメキシカンリーグで調整を続けていたが、2022年に突如千葉ロッテマリーンズと1年契約を結び、NPB入り。ロッテでは29登板で防御率0.91と元セーブ王の貫禄と故障からの完全復活を印象づけた。
オフにはソフトバンクホークスに移籍。一部ファンからは「強奪」と揶揄されたが、ホークスでも49登板で26セーブ、防御率0.92と敵なしのピッチングを披露。オフにはパドレスら複数のMLB球団からオファーがあったようだが、ホークスがそれをはるかに上回る4年総額40億円を提示し、ホークスに残留。
ホークスは4年間はクローザーに困らないと多くのNPBファンからは羨ましがられたが、2024年は下半身のコンディション不良という名目で一時帰国。
リハビリ励んでいるのかと思いきや、オスナはあろうことか父親が監督を務めるアマチュアチームの試合中に相手チームの投手の父と口論になり、脅迫&家族に対して侮辱行為を働き、あわや警察沙汰に。
2024年は防御率3.76と炎上し、大型契約に暗雲が垂れ込みはじめ、2025年も7月21日時点で防御率4.32と絶不調。このままいくといくら資金に余裕があるホークスといえど頭を抱える不良債権になりそうだ。
球種はカットボール、Vスライダー、サークルチェンジ。
オスナはクローザーとしては珍しい、一線級の変化球を複数操ることができるピッチャー。2019年は上記全ての球種の被打率が2割以下。カッターに至っては被打率.081とほとんど仕留められなかった。




査定に関して
球速安定
2019年は最速160キロに対して、フォーシームの平均球速155キロと出力は安定。
フライボールピッチャー・一発
2019年のオスナはGB%がMLB下位30%と基本的にフライが多く、本拠地ミニッツメイドパークが打者有利な球場ということもあり、65イニングで8ホーマーを献上。
短気
オスナはDV事件や脅迫容疑など短絡的行動が目につき、2017年には不安障害と戦っていると告白するなど、メンタル面に課題を抱えるピッチャー。2017年のプレイヤーズウィークエンドではそうした不安を逃れたい一心からかNo Panicの文字がプリントされたユニフォームを着用した。