ホセ・フェルナンデス

MIA(2013-2016)
通算成績 76登板 38勝17敗 防御率2.58 589奪三振 fWAR14.5
獲得タイトル:新人王、カムバック賞1回
2016年 29登板 16勝8敗 防御率2.86 253奪三振 fWAR6.3
The Defector
2016年シーズン途中にボート事故で急死したマーリンズの若きエース。
フェルナンデスはキューバ出身のメジャーリーガー。10代の頃から亡命を試みるも3回続けて失敗。4回目の亡命でボートで荒れ狂うカリブ海をどうにか渡り切り、アメリカに到着。
フェルナンデスは2011年に全体14位指名でマーリンズに入団。2013年には弱冠20歳にしてメジャーに昇格。同年はルーキーながらリーグ2位の防御率2.19をマーク。オフには防御率2.27をマークしたマット・ハービーとに激戦を制し、新人王のタイトルを獲得。また、サイ・ヤング賞投票でもカーショウ、ウェインライトに次ぐ3位にノミネートされた。
カーショウに続く球界のエースとして大注目を集めたフェルナンデスであったが、2014年シーズン途中にトミー・ジョン手術を受け、戦線を離脱。
トミー・ジョン手術から完全復活となった2016年は開幕からマーリンズのエースとして好投を続け、9月の時点ではサイ・ヤング賞トップ5は確実、シャーザーら他の投手の投球内容次第ではサイ・ヤング賞争いに十分絡める位置にいたが、9月25日深夜にボート事故を起こし、24歳の若さでこの世を去った。
フェルナンデスの死はチームメイトのみならず球界全体に衝撃を与え、多くのMLBファンが悲しみに打ちひしがれた。
マーリンズはフェルナンデスを投手陣の中心として再建を進めていたが、突然の死で編成に狂いが生じ、2017年オフのイエリッチ、スタントン、オズナの外野トリオ全放出というファイヤートレードにつながってしまった。
フェルナンデスが存命であれば、サイ・ヤング賞候補の常連であったことは間違いなく、マーリンズも万年最下位から脱出し、地区優勝争いを繰り広げるチームになっていた可能性もあっただけに残念でならない。
球種はツーシーム、スラーブ、チェンジアップ。
フェルナンデスのスラーブはThe Defector(亡命者)と呼ばれ、2016年は被打率.151、Run Valueでプラス20と猛威をふるった。



査定に関して
奪三振
2016年は両リーグトップかつ、当時としては歴代5位となる奪三振率12.49をマーク。
球持ち◯
ExtensionはMLB上位10%と球持ちも◎
球速安定
2016年のフォーシームの平均球速は153キロ。
今でこそ平均150キロ中盤を叩き出す先発投手は珍しくないが、2016年の時点ではそれほど多くなく*1フェルナンデスは豪速球投手というイメージが強かった。
調子安定
フェルナンデスはメジャーデビューから全てのシーズンで防御率が2点台と安定感は抜群だった。
Nishiのひとりごと
フェルナンデスは筆者がMLBを本格的に身始めた頃の最強投手のひとりであり、当時訃報が流れた時は誤報であってくれと願った記憶がある。
*1:ぱっと思い浮かぶのはシンダーガード、ベンチュラ、イバルディ、バクストン、コールくらいか