フィル・ニークロ

ATL(1964-1983)-NYY(1984-1985)-CLE(1986-1987)-TOR(1987)-ATL(1987)
通算成績 864登板 318勝274敗 防御率3.35 3342奪三振 29セーブ fWAR78.1
獲得タイトル:最優秀防御率1回、最多勝利2回、最多奪三振1回、ゴールドグラブ賞5回
1978年 44登板 19勝18敗 防御率2.88 248奪三振 1セーブ fWAR8.6
史上最強のナックルボーラー
ライブボール時代以降にメジャーデビューを果たした投手としては歴代最多の5404イニングを投げ、MLB歴代16位となる318勝をあげた史上最強のナックルボーラー。
フィル・ニークロはメジャー4年目となる1967年に先発ローテーションに定着すると、いきなりリーグトップの防御率1.87をマーク。ここからフィルはブレーブスのエースとして14シーズン連続で二桁勝利&200イニング以上を記録。
特に圧巻だったのが1977年からの3シーズンで、フィルはリーグ最多の先発数、完投数、イニング数を記録。特に圧巻だったのはイニング数で、この3シーズンの平均は336イニングで、1979年にはキャリアハイとなる342イニングと異次元のワークホースぶりを発揮した。
フィルはナックルボーラーという球速に依存せず、負担のかかりにくいピッチングスタイルから40歳を超えても一線級の成績を残し、46歳で迎えた1985年シーズンに通算300勝を達成。
300勝をかけた試合では、あえてナックルを投げず、最後のアウトをとる時にようやくナックルを投げるという意表を突いたピッチングで話題になった。
弟のジョー・ニークロもアストロズなどで活躍したフルタイムのナックルボーラー。ジョーは通算221勝をマークしており、兄弟コンビとしての勝利数539はMLB記録となっている。
フィルは1997年にナックルボーラーとしてはホイト・ウィルヘルムに続く2人目の殿堂入りを果たし、背番号35はブレーブスの永久欠番となっている。
球種はスライダー、ナックル。




査定に関して
驚異の切れ味
フィル・ニークロのナックルはあまりにも激しい変化量からエメリーボール(やすりなどで傷をこっそりつけて、不規則な変化をもたらす)ではないかと疑われるレベル。実際にニークロはエメリーボールといった不正投球に手を染めていなかったようだが、弟のジョーはポケットに紙やすりを隠していたことが発覚し、10日間の出場停止処分となってしまった。
立ち上がり◯
1978年は1イニング目・2イニング目ともに防御率1.71と打者1巡目はしっかり抑えている。
Nishiのこぼれ話
ニークロ兄弟の引退後も、ティム・ウェイクフィールド→RA・ディッキー→スティーブン・ライトとMLBではフルタイムのナックルボーラーの系譜が脈々と受け継がれてきたが、ライトの引退後はナックルボーラーがいなくなり、2022年は野手登板を除いて計測されたナックルはゼロという事態になってしまった。
現在はパドレスのマット・ウォルドロンがフルタイムではないもののナックルを投球の軸に据えているが、2025年はわずか7登板にとどまっており、再びMLBからナックルボーラーが姿を消す可能性が高いと言われている。
関連選手:元祖ナックルボーラー
ホイト・ウィルヘルム