山本由伸

オリックス(2017-2023)-LAD(2024-)
通算成績 48登板 19勝10敗 防御率2.66 306奪三振 fWAR7.9
獲得タイトル:特になし
2025年 30登板 12勝8敗 防御率2.49 201奪三振 fWAR5.0
ドジャースのエース
2021年から3シーズン連続でパ・リーグの投手タイトルを総なめにした日本球界最高の投手。
現役投手としては歴代最高額となる12年総額3億2500万ドルで迎え入れられたドジャース1年目は、右肩の故障もあり、レギュラーシーズンでは18登板止まり。それでも、ポストシーズンでは負けたら終わりのプレッシャーのかかる場面で2勝と修羅場を潜り抜け、ワールドシリーズ制覇の立役者の1人となった。
2025年シーズンは東京ドームで迎えた開幕戦で勝利投手と順調なスタートを切り、ドジャースの先発陣の中では唯一、故障することなくシーズンを完走。
特に9月に入ってからは4先発で防御率0.67。27イニングを投げ、打たれたヒットは7本だけと「無双」と言っても過言ではない圧巻のピッチングを披露。
これだけの投球内容であれば、9月でだけでも4勝を挙げて然るべきだが、ドジャースのブルペン崩壊の煽りをもろに受け、わずか1勝止まり。
特に9月7日のオリオールズ戦では9回2アウトまでノーヒットノーランと完璧なピッチングを披露するも、後続のトライネン、スコットが打たれ、まさかの敗戦を喫した事件は、多くのドジャースファン、山本ファンに悪い意味で衝撃を与えた。
勝ち星こそは12勝にとどまったものの、シーズンを通しての防御率2.49はナ・リーグ2位の好成績。また、9イニング平均で打たれたヒットはわずか5.9本で、これはリーグ最高の数字。サイ・ヤング賞投票でも、スキーンズ、サンチェスに次ぐ3位にノミネートされる可能性が高そうだ。
また、今シーズンの山本は1968年のボブ・ギブソン以来、史上2人目となる「防御率2.50以下、200奪三振、被打率2割以下、WHIP1.00以下、打たれた長打35本以下」という大記録を樹立。まさにMLBの歴史に名を残すエースとなった。
球種はカットボール、ドロップカーブ、SFF。

今シーズンは画像のように垂直に落ちるスプリットに加え、シンカー方向に逃げるスプリットもマスター。シンカー方向にオリ変を加えることを一瞬考えたが、さすがに4球種は強すぎるので今回はオミット。




査定に関して
コントロールC・四球
山本=コントロールBの印象が強いが、2025年は低めの際どいところを狙い過ぎたが故にボール判定が増え、与四球率は3.1。BB%もMLB下位39%とイマイチだった。
ノビB
2025年に入ってからは、MLBで流行りの高めの速球で空振りがとれるようになり、Run Valueではプラス17をマーク。被打率も.194と威力を発揮した。
打球反応◯
2025年も野手顔負けのフィールディングを度々披露。DRSもプラス3と優秀で、将来的にはゴールドグラブ賞争いに参戦してきてもおかしくはなさそうだ。
球持ち◯
山本の武器は、左肩の開きをギリギリまで我慢した、球の出どころが見えにくい独特なピッチングフォーム(by藤川球児)。球持ちの良さを表す指標のExtensionはMLB平均レベルということは重々承知しているが、今回はイメージや、NPB時代の評価を優先して球持ち◯を採用。
低め◯
カーブやスプリットを低めに丁寧に集めるのが、山本のピッチングの生命線。
球速安定
2025年は最速158キロに対して、平均153キロと出力は相変わらず安定していた。
ゴロピッチャー
ゴロ率53.7%はMLB上位9%とかなり高め。
負け運
2025年の山本を象徴する得能。援護率はMLBワースト7位の2.9とムエンゴに苦しんだ。また、リリーフ(スコット)に勝ちを消された試合も5試合もあり、スコットが2024年並みの状態であれば、16勝以上をマークし、最多勝争いに参戦していた可能性もあった。
関連選手:ボブ・ギブソン