ギャレット・クロシェ

CWS(2020-2021,2023-2024)-BOS(2025-)
通算成績 136登板 27勝24敗 防御率2.95 549奪三振 14ホールド fWAR11.9
獲得タイトル:最多奪三振1回、カムバック賞1回
2025年 32登板 18勝5敗 防御率2.59 255奪三振 fWAR5.8
Pig
タリク・スクーバルと双璧をなす現役最強サウスポーのひとり。
クロシェは2020年にホワイトソックスから全体11位で指名され、同年マイナーを経由せずにメジャーデビューを果たしたプロスペクト。
メジャー2年目の2021年にはセットアッパーとして54試合に登板し、防御率2.82をマーク。オフには、元ホワイトソックスの左のエースことクリス・セールと同じように先発転向の期待をかけられるも、開幕直前に左肘を故障し、トミー・ジョン手術を受けることになってしまった。
トミー・ジョン手術から完全復活となった2024年は、メジャーでの先発登板がゼロにも関わらず、開幕投手に大抜擢。2024年はホワイトソックスが歴史的低迷に陥り、勝ち星こそは6勝にとどまったが、209奪三振(奪三振率12.9)と球界屈指のドクターKとして注目を集めた。
オフにはプロスペクトのティール、モンゴメリーら4人とのトレードでレッドソックスに移籍。レッドソックスはクリス・セールの故障後、絶対的エース不在の時期が続いており、クロシェに新たな絶対的エースとしての期待を込めて、開幕直後に6年1億7000万ドルで契約延長を交わしている。
2025年は160キロを超える速球と鋭くキレるカッターに球界最高クラスのスイーパーが加わり、大型契約の期待に応える絶対的エースに成長。
昨年は146イニングと耐久面が不安視されたが、蓋を開けてみればリーグ最多となる205.1イニングを記録。奪三振数もリーグ最多の255、奪三振率もリーグトップの11.2と圧巻の数字を残し、防御率もリーグ3位、勝利数もリーグ2位と主要な投手タイトル争いでは全てトップ3にランクイン。
サイ・ヤング賞争いでも有力候補のタリク・スクーバルと全く引けをとらない好成績を残しており、どちらがタイトルに輝いてもおかしくはない状況だ。
球種はツーシーム、カットボール、スラーブ、サークルチェンジ。
クロシェのスイーパーはサウスポーの中では、ブービック、フリード、フリーランドに次ぐ縦変化を誇ることからスラーブで再現。このスイーパーは被打率.126、Run Value+15、Whiff率41.6%と指標面でも最高評価で、2025年はこのスイーパーだけで87三振を奪っている。



査定に関して
ゴロピッチャー・一発
クロシェはRun Value+15のシンカーも武器にしており、ゴロ率は49.3%でこれはMLB上位19%に入る高さ。一方で被本塁打率は24本とかなり多く、甘く入ったフォーシームが痛打される場面が目立った。
Nishiのこぼれ話
クロシェは比較的スマートな体型にも関わらず、Pigのニックネームで親しまれている模様。
Pigにはnasty*1というニュアンスもあり、レッドソックス解説者のメローニ氏がクロシェの投げるボールが“Nasty”であることにちなんでつけたと言われている。
クロシェ本人も最初は困惑していたようだが、意味を知ってからはPigというニックネームを気に入っているらしい。
*1:野球用語では“ヤバい”とか“えげつない”ボールを讃えるときに使われる