クイン・プリースター

PIT(2023-2024)-BOS(2024)-MIL(2025-)
通算成績 50登板 19勝12敗 防御率4.45 201奪三振 fWAR1.4
獲得タイトル:特になし
2025年 29登板 13勝3敗 防御率3.32 132奪三振 fWAR1.9
今期ブレイクを果たした“負けない投手”
2025年に両リーグトップとなる勝率.813をマークしたシンカーボーラー。
プリースターは2019年ドラフトで全体18位でパイレーツに指名された有望株。一時期はトッププロスペクトランキングでもトップ100位入りを果たすなど、マイナーでは順調に育っていたが、メジャー昇格後はMLBの壁にぶち当たり、2024年までは防御率6点台と大苦戦。
レッドソックスからブルワーズに移籍した2025年は4月に先発ローテーション入りを果たすも、5月2日のカブス戦で1イニング7失点と大炎上。
この炎上がマーフィー監督曰くターニングポイントとなり、プリースターも何かが吹っ切れたのか、以降は全ての月で防御率3点台以下と安定感物群のピッチャーに覚醒。
プリースターが先発としてマウンドに上がった5月30日のフィリーズ戦から9月18日のエンゼルス戦にかけての19試合でブルワーズは全て勝利し、自身も12連勝をマークした。
プリースターの不敗神話は最終登板となる9月26日のレッズ戦で止まってしまったが、同一投手が先発した試合で19連勝、プリースター自身の12連勝という偉業はどちらもブルワーズの球団記録となっている。




査定に関して
ナチュラルシュート
プリースターはフォーシームをまったく投げないフルタイムのシンカーボーラー。パイレーツ時代はフォーシームも投げていたが、レッドソックス時代にコーチ陣からのアドバイスもあり、フォーシームを封印。ブルワーズに加入してからもそのスタイルを踏襲している。
ゴロピッチャー
プリースターはカッターやシンカーといった小さく動く速球でゴロアウトを量産するのが持ち味。2025年のゴロ率は55.7%を誇り、これはMLB上位7%に入っている。
今シーズンのブルワーズはセンターラインが盤石なことでも知られ、プリースター自身も守備陣のバックアップに助けられたと感謝の言葉を口にしている。